カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部

がんで闘病中の子どもたちへ
病態に即した安全な食事を。

私達がめざす食事提供

当院は2016年5月にジャパンハートの医療活動の拠点としてつくられ、2018年6月から小児がん患者への治療を開始しました。そして、小児がん患者へは食事も提供しています。
2019年4月から栄養管理部は新体制を迎え、必要不可欠である食の安全性を担保できるような環境整備と、患者の病態に即した食事の提供に取り組んでいます。

環境整備~安全な水の確保を目指して~

食の安全性を担保するために、環境整備から行う必要がありました。その一つとして、「安全な水」の確保が難しいという現状があります。カンボジアは日本の技術協力により、首都プノンペンの水道水は24時間安全に飲めます。一方、首都を少し離れるとまだ十分とは言えません。当院はプノンペンから北西約35kmに位置していますが、残念ながら上水道の整備は不十分であり、飲水可能な水道水は供給されていません。しかし、治療によって免疫力や抵抗力が落ちやすい小児がんの子どもたちにとって衛生面の考慮はとても大切です。そのため、多くの方のご協力を得ながら、安全な食事提供をめざし、まず安全な水の確保に取り組んでいます。
※取り組みの詳細は→https://www.japanheart.org/topics/activity-report/190614.html

病態に即した食事の提供

病態や治療内容に左右されやすい食欲の低下や味覚の変化に対して、食事を調整・変更することは栄養状態の維持・改善に重要です。栄養状態の悪化は治療効果を低下させるだけでなく、発達段階にある子どもたちの成長にも影響を与えます。そのため、病態、治療状況、栄養状態、発育状況等と食事摂取量をモニタリングしながら、適宜介入し、栄養状態の維持・改善に努めています。

栄養管理事業(長沼給食センター)にむけて

当給食センターは、2019年6月に完成し、竣工式を迎えました。本給食センターの建設資金は、株式会社きのとや代表取締役会長 長沼昭夫様にご寄付頂きました。改めて、スタッフ一同厚く御礼申し上げます。現在は、カンボジアの脆弱なインフラ環境でも、安定的に食事を提供できるよう追加工事を行っております。また、小児がん患者への食事提供は、最高レベルの品質管理が求められるため、現地調理スタッフに追加トレーニングも実施しております。2019年9月に試運転、10月1日より小児がん患者への食事提供も開始できる予定です。

日々病気と向き合って治療を受けている子どもたちとその家族の笑顔を少しでも増やすことができるよう、そのお手伝いをすることが給食センターの役目です。治療の副作用で食べたくなくなることも多々あります。それでも少しでも口にしたいと思える食事を提供できるよう、子どもたちと向き合っていきます。

そして、小児がんの子どもたちのみでなく、その他の入院患者へも食事提供ができるよう、少しずつ前に進んでいきます。

私たちが取り組む社会課題の解決にぜひあなたも一緒に参画してください。

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