活動レポート

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カンボジア クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

up 2022.07.27

こんにちは。栄養管理部の上田です。
栄養管理部ではこれまで、ジャパンハートこども医療センターの医師や看護師、そして地域のヘルスセンタースタッフに栄養研修を実施してきました。
今回はジャパンハートが以前から連携しているクラチェ州立病院で栄養研修を行いました。
病院のすぐ近くにはメコン川が広がっています。

クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

クラチェ州立病院の外科では毎日、医師や看護師が感染症予防、衛生、栄養など様々なテーマで患者教育を行っています。
クラチェ州立病院に栄養士はいませんが、今後は糖尿病患者向けの栄養教育を実施していくため、クラチェ州立病院の医師看護師が糖尿病の栄養に関する知識を高めることを目的とした研修でした。

当院のカンボジア人栄養士(ティラ)が講師となり、栄養の基礎知識や、糖尿病を防ぐ食生活のポイント、栄養教育用教材と使い方、患者教育についてディスカッションなどを行いました。

クラチェ州立病院の院長から研修に参加するように、声をかけてくださったということもあり、外科の医師と看護師、さらに内科の看護師の16名が参加してくれました。
研修の中で砂糖が多く含まれている炭酸飲料やエナジードリンクの栄養成分表示の見方を説明すると、参加者は「知らなかった~」というような様子で、食い入るように確認してくれていました。また、参加者同士がお互いに資料の説明をし合う様子も見られました。
さらに、参加者が自分の過去の経験を共有したり、ケーススタディでディスカッションしたりと、とても積極的な姿勢で参加してくれていました。研修の終了後には「大事なことがたくさんあり、あっという間で、時間が足りなかった。」という声もありました。

クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

栄養士のティラは、これまでに病院スタッフやヘルスセンタースタッフへ行ってきた研修の反省を生かして、「医師や看護師がすぐに実践できるように!」と資料や教材の作成を行いました。栄養に関する参考資料はクメール語(カンボジアの現地語)ではほとんど見つけることができません。また、医師や看護師も全員が英語を簡単に理解できるわけではありません。そのため、英語で情報を集め、スライド作成は最初は全て英語で、最後にクメール語に翻訳しました。研修終了後も丁寧に質問に答えたり、外科の看護師長に教材についてさらに詳しく説明するなど、研修時間では足りなかった部分をフォローしました。

クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

クラチェ州立病院では栄養教育を実施するにあたり、どのような教材を使ってよいかわからない、自信が持てずに栄養のトピックを避けてしまうという現状があったようです。今回の研修をきっかけに少しずつ、栄養に関するテーマも増やしていってもらえたらいいなと思います。

クラチェ州立病院で栄養研修を実施しました!

栄養士の資格制度がないカンボジアでも「栄養は大切!」と考えている人はたくさんいます。そのような人たちが一歩を踏み出せるよう、ヘルスセンターや他の病院など様々な組織と連携して、一人でも多くの患者さんや地域住民に栄養教育を届けていきたいと思います。

栄養管理部マネージャー 上田

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援 | カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部

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