活動レポート

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カンボジア病院スタッフへの栄養啓発を行いました!

up 2021.12.01

栄養管理部の上田です。
カンボジアは雨期も終わりに近づき、カラッと晴れる日が多く、気持ちの良い青空が広がることが多くなってきました。

病院スタッフ向けに今年初めて健康診断が行われ、自分の健康について考えるきっかけになったことや、看護学科に通うインターン学生(佐々木)からの「病院スタッフの健康のために何か私にできることはないですか?」という一声をきっかけに、病院スタッフ自身が健康でいるための食生活(栄養)について意識してもらえるように栄養啓発を行いました。

カンボジアでは味付けの濃いおかずと白いご飯をたくさん食べる食文化があり、近年高血圧や肥満が増加傾向にあります。
そこで、食塩摂取量とエネルギー量をテーマにしました。

1.適切な食塩摂取量を知ろう!~美味しいのは味の濃いスープ?薄いスープ?~

適切な塩分摂取量や減塩するためのポイントなどを掲示し、塩分濃度の異なるスープの飲み比べをして、濃いスープと薄いスープで美味しく感じた方にシールを貼ってもらいました。
醤油やチリソースなど、追加で調味料をかけている姿をよく見かけますが、結果は「薄味の方が美味しい」と答えたフタッフが多かったです。
また、スープの飲み比べの目的や掲示物の説明をし、理解を深めてもらいました。

栄養管理部ではどのようにスープの塩分濃度を決めて作るか、どうしたら味が薄くても美味しく感じられるかなど話し合い、事前に準備を行いました。

2.適切なエネルギー摂取量を知ろう!~いつも食べているごはんのエネルギー量は?~

BMI・必要エネルギー量の掲示やセルフ式でごはんの計量を行いました。
ごはん一杯分のエネルギーを消費するための運動時間も併せて掲示し、「こんなに歩かなきゃいけないの?」と驚くスタッフもいました。
また、「体重を気にしていたので、今後も計量できるようにして欲しい」という病院スタッフの声もあり、イベント後もデジタルスケールを置いておくことにしました。

さらに、イベント終了後は病院スタッフの理解が深まるよう、インターン学生やカンボジア人栄養士が詳しく説明した動画を配信ました。

今回の栄養啓発はインターン学生と栄養管理部で行いました。より多くの人の栄養改善を進めていくためには、一人でも多くの仲間が必要です。病院スタッフの健康増進にも取り組み、栄養に関心を持つ仲間を増やし、小児患者さんを始め、地域の人々の栄養改善に取り組んでいきたいと思います。

栄養管理部マネージャー 上田彩菜

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援 | カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部

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