ラオスの子どもたちの人生をより豊かにするために、小児固形がんの治療と技術移転にも取り組んでいく
小児固形がんは、世界中の子どもたちにとって深刻な健康問題です。しかし、特に低所得国では、小児固形がんの診断や治療において技術的な課題が存在しています。
ラオスは、医療インフラや資源に限りがある低所得国であり、小児固形がんの手術技術においても多くの課題が存在します。まず、専門医や病院の不足が問題となっています。ラオスには、小児固形がんの手術に特化した専門医や病院が限られており、治療の質や効果の向上には限界があります。また、手術に必要な最新の医療機器や技術も十分に整いません。
このような状況を改善する上でも、ジャパンハートによる国立子ども病院での小児固形がん周手術期技術移転プロジェクトは大きな役割を担っています。手術技術の移転は、主に日本からの専門医の派遣、現地の医療スタッフによる研修などを通して行われます。これにより、ラオスの医療体制において手術の質や効果を向上させることができます。
手術技術移転はいくつかの利点をもたらします。まず、専門医の派遣により、現地の医療スタッフは最新の手術技術や治療方法を学ぶ機会を得ることができます。これにより、現地の医療スタッフのスキルや知識が向上し、小児固形がんの手術の質が向上します。また、技術移転プロジェクトの実施により、現地の医療機関に最新の医療機器や設備が導入されることで、手術の効果が向上し、患者の生存率が向上することが期待されます。
ジャパンハートでは、2024年より本格的に、このプロジェクトを実行いたします。これまでにはケアすることができていなかった小児医療の分野においても、ラオスで最も信頼のおける医療チームとなれるよう、現地の医療者と協力しながら活動を進めてまいります。