
ジャパンハートのミッション「医療の届かないところに医療を届ける」を体現するこの出張診療は、拠点病院を開設する前の2009年から続けている、団体にとっての原点でもある活動です。
かつては車一台に医療器材を詰め込み無医村に近い状態の地域を訪れる巡回診療を中心に行っていましたが、時代の移り変わりとともに実態も変化しました。現在は、適切な医療の提供が不十分な地域病院に対し、将来的に自分たちだけで高度治療を行えるようになる「持続可能な医療」に向けて、技術移転に重きを置いた手術活動とそれに伴う外来診療を中心に取り組んでいます。
3日~5日間の手術活動では、子どもから大人まで様々な疾患の手術を行っています。
事前に行っていた巡回診療活動で出会った、手術が必要な患者さんを対象に無償で手術を行います。また、田舎の病院に勤務する医療者にとって、手術を経験する機会も多くありません。この活動では手術経験の少ないカンボジア人医療者への知識と技術の向上も目的としています。
今では一部のカンボジア人医療者が経験を積み、手術指導が行えるようになっています。
手術活動の流れ
1.オリエンテーションのために手術活動(以下ミッション)前日にジャパンハートこども医療センター(以下JHCMC)へ行きます。
2.ミッション当日、一台の車に参加する全てのスタッフと必要な荷物を乗せ活動地へ向かいます。
3.ミッション期間中に手術を受ける患者全員に初日に来てもらい、日本から来たボランティア医師から診察を受けます。
当日手術を受ける患者以外は一旦帰宅してもらい、それぞれの手術日に再度来院します。
4.ミッション初日は午後から手術開始。
5. (ロカカオン病院の場合) 手術終了後JHCMCへ帰り、翌朝再び活動地へ出発します。
(チューンプレイ病院の場合) 手術終了後、チームのスタッフは活動地近くのゲストハウスに宿泊します。
6.二日目以降は朝から手術を開始。
7.3~5日間の集中的な活動が完了。数ヶ月後にまた同院で活動します。
<活動地>
クロチュマー病院/ポンネルー病院/クロチュマー病院/チャムカルー病院/チューンプレイ病院/ロカカオン病院/プノンバートヘルスセンター/トゥンノットムヘルスセンター/プレイクラー小学校など
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