活動レポート

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栄養管理部だより 中学校で栄養教室!

up 2023.08.14

カンボジアの「ジャパンハートこども医療センター」で医師や看護師と一緒に治療を支える栄養管理部。
カンボジアには「栄養士」の資格制度がなく、栄養についての知識も一般的ではありません。そうした背景もあり、ジャパンハートの病院に来る患者には、糖尿病や高血圧など生活習慣病の症状が頻繁にみられます。
そこで栄養管理部では、栄養の知識を伝えることで地域の人たちの健康を守ろうと、地域の学校や病院に出向いて栄養指導を行っています。今回は地域の中学校で行った栄養教室についてお伝えします。
今回は、栄養から治療を支える現場の裏側をお伝えします。
(カンボジア 栄養管理部部長 溝口喜子)

中学生100人に栄養教育!

「昨日は野菜が少なかったから、今日は野菜をたくさん食べよう」「最近肉ばかり食べていたから今日は魚を食べよう」。こんな風に健康を気にかけながら食事を選ぶ日本人は多いのではないでしょうか。

日本の学校では栄養たっぷりの給食が提供されるだけでなく、その献立表には材料がその機能に従って赤・黄・緑の3色のグループに分けられていたり、栄養に関する授業が行われていたり・・・。
こうした幼少期からの「食育」が日本人の健康行動を支えていたのだなあ、と改めて感じます。

カンボジアの学校での栄養教育はまだ実施されていませんが、栄養への関心は高まっており、2025年からカリキュラム化される予定です。
それに先立ち、栄養管理部は周辺地域の中学生約100名に対して栄養教育を実施しました。

まずは生徒の食や健康に対する知識・意識調査から。
日本では朝食を食べないことが中学生の大きな課題の1つですが、この学校の生徒たちは全員、朝食を食べてきたようです。

カンボジアの食品グループは主食・野菜・果物・肉や魚類(タンパク質が豊富な食材)・乳製品や小魚(カルシウムが豊富な食材)の5つに分けられます。食品グループが5つあることを知っていたのは28.8%とまずまず。

また清涼飲料水の摂取頻度は48.2%が週1〜2回、全く飲まない生徒は38.6%。さらに適切な食生活の重要性について理解している生徒は92.3%と、生徒の栄養への意識は想像していたより高い印象でした。

クイズ形式で大盛り上がり!

講義では食品グループごとの機能や健康的な食生活の重要性、間食の選び方について説明しました。
クイズをたくさんとりいれ、正解者には大きな拍手が送られて始終大盛り上がり。勉強の後は知識が定着しやすくなるよう、食品グループ分けゲームを行いました。

さらに、栄養と成長の関連が大きいため、講義の待ち時間には身体測定も実施しました。
日本では学校での身体測定は当たり前に行われていますが、カンボジアではありません。先生には生徒の身体測定結果やその見方について説明を行いました。

後日反応を聞いてみると、清涼飲料水を飲む生徒は減り、学校の敷地内にある売店の商品にも変化があったようです。

栄養への意識が高まっているこの状況で、適切な知識が得られる機会が少しでも増えるようこれからも活動していきたいと思います。

溝口 喜子 栄養管理部部長 / 栄養士

2022年6月からカンボジアで栄養士として勤務している溝口です。 大学卒業後は民間企業に就職しましたが、そこから管理栄養士養成校(大学)に入りました。給食提供・栄養教育を通じて多くの方の心と体の健康を支えられるようがんばります!


▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援 | カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部

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