ラオス 医療・保健活動

現地の病院と連携しながら医療を推進
人材の育成にも力をいれる

多くの支援が入っているにも関わらず、未だ貧しい人々に医療が届いていないラオスで、ジャパンハートだからできる支援を続けています。それは「救えるはずの命を救う」こと。
ラオスでは現在、貧しい人々への診療・手術活動を通して、現地の医療者の育成を行っています。

主な活動実績

医療活動と現地医療者育成支援
ビエンチャン特別市パークグム郡病院:医療診療・外科手術及び技術移転
ウドムサイ県病院:医療診療・外科手術及び技術移転
保健活動
ラオス国立大学:一次救命処置・ファーストエイドトレーニング
その他、インターナショナルスクールなど

ラオス北部甲状腺疾患治療事業

甲状腺疾患について
甲状腺はからだに必要なホルモンを作り分泌する臓器で、首の前側、のどぼとけのすぐ下にあります。甲状腺ホルモンはヨード(=ヨウ素)から作られるため、ヨードが不足してしまうと甲状腺の機能に影響を与えてしまいます。ヨードは海藻類に多く含まれていますが、海から離れている内陸国、特に山岳地帯や大雨・洪水の多い地域で暮らす人々にとっては、ヨードの摂取が難しく不足しやすいため、内陸国であるラオスでは、多くの人々が甲状腺を患っていると考えられています。実際、1993年にユニセフの援助で実施された調査でも、ラオス国民の95%はヨード欠乏地域に住んでいることが分かりました(『ヨード欠乏症に対するODAの役割に関する検討』国際協力事業団、客員研究員報告書)。
ヨードが不足し、ヨード欠乏症になると甲状腺機能低下症や甲状腺腫など様々な疾患を引き起こすといわれています。また、妊娠中に不足すると、生まれてくる子どもが先天的に甲状腺ホルモンを作る働きが弱いクレチン症を患う場合もあります(ユニセフ、American Thyroid Association)。

参考
American Thyroid Association(https://www.thyroid.org/)
国際協力事業団、客員研究員報告書『ヨード欠乏症に対するODAの役割に関する検討』
JICA『母子保健改善のための微量栄養素欠乏に関する援助研究』に掲載の「5.ヨード欠乏症」
ユニセフ(https://www.unicef.or.jp/kodomo/teacher/pdf/an/an_01.pdf)

事業背景
ジャパンハートは2015年2月に初めてポンサリー県において巡回診療を行いましたが、その際に受診した多くの患者さんに甲状腺疾患の疑いがありました。現地でのニーズを強く感じた我々は、このラオス北部で甲状腺に特化した活動を実施し、内科的治療と外科手術治療を行うことにしました。
しかし、県のほとんどが山岳地帯であるポンサリーはアクセスしにくく、治療に必要な薬や物品もなく、安全な治療の提供や事業を実施していく上で不安定さを伴っていました。それを解決するために、2016年からはよりアクセスしやすく、また、ポンサリー県を含む周辺地域の人々も受診しやすいウドムサイ県でも現地の病院と協力しながら活動を実施することにしました。

現地の人材育成
この甲状腺疾患治療事業では、特にウドムサイ県病院の医療者育成に力を入れています。ゆくゆくは、内科的治療、外科的治療、そして、術後管理という一連の流れすべてを現地の病院で行えるよう、現在技術移転を行っています。
ラオス人の力でラオスの医療が向上し、そして、より多くの人々が必要なときに病院へ通えるよう、ジャパンハートはサポートしていきます。

パークグム郡病院手術室稼動事業

事業背景
ビエンチャン特別市パークグム郡は市内の中心地から東へ約60km、車で約1時間半の場所に位置します。約5万人の人口を抱える同郡には郡病院が1つとヘルスセンターが9つあり、ジャパンハートは2013年よりこのパークグム郡病院で医療活動を行ってきました。2016年までの3年間実施したフェーズ1では、病院と協力しながら30回の手術活動を実施、合計で550件以上の手術を行いました。
しかし、この時点ではまだ、病院主体で手術を行った経験はありません。そのため、将来は自分たちだけで手術を行えるよう環境を整え、医療者の技術を身向上させることが同病院の大きな目標となっています。それにあたり、同地域の寺院から支援を受け、2017年3月には新しい大きな手術棟が設立されました。手術室だけでなく、入院病棟、薬局、受付なども入った立派な建物です。我々ジャパンハートは、この病院の試みをサポートするために、特に外科医及び看護師の育成に関して事業を行うことにしました。

ラオス人自らの手で、自国の人たちに医療が届けられるように
パークグム郡病院手術室稼動事業では、病院主体で一般手術を行えるようになることが最終目標です。

外科医への技術移転だけでなく、術後管理における看護師育成も行っています。

今までの活動機関

<医療機関>
ラオス国立マホソット病院看護師
パークグム郡病院
パークグム郡ヘルスセンター
<教育機関>
保健科学大学看護学部
ラオス国立大学教育学部、森林学部
ビエンチャン・インターナショナルスクール
パニャティップ・インターナショナルスクール

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