活動レポート

← 活動レポート:トップへもどる

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

up 2026.05.09

3月中旬から4月にかけての約3週間、カンボジアで活動する藤井看護師にミャンマーに来てもらい、新たに入職した看護スタッフへのオリエンテーションをお手伝い頂きました。

ジャパンハートで長く活動する藤井看護師からの、看護そしてミャンマー対する熱い想いをぜひご覧ください。

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

どうしてミャンマーに惹かれるのか?

今回、私がミャンマーへ来た目的は新しく入った4人の看護師スタッフに「根拠を持った看護ケアを実践してもらいたい」という河野看護師の篤い思いからです。
河野看護師は長くミャンマー事業を引っ張ってきた重鎮です。現地のスタッフや患者さんともミャンマー語で対話し、多くの信頼を集めています。

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

私にとってミャンマーは特別な場所です。

初めて訪れたのは2015年、国際看護師長期研修の一員としてでした。
当時は国の名前を知っている程度で、どのような国なのかもよく分かっていませんでした。
それでも不思議と不安はなく、同じ志を持つ同期の存在が心の支えになっていたのだと思います。

その後、国際長期看護師研修が終了してからも、わたしはジャパンハートスタッフとして活動を続けてきました。
主な活動地はカンボジアですが、時折訪れるミャンマーは特別な場所であり続けています。

研修でミャンマーに滞在したのはわずか3ヵ月ほどです。しかし、なぜこれほどまでに惹かれるのかと不思議に思うほど、強く心に残っています。
短い期間ではありましたが、実に濃く充実した3ヵ月でした。

当時の活動場所にはWi-Fiもなく、頼れるのは自分の知識と経験だけでした。そして思い知らされたのは、自分の未熟さです。これまで自分は何をしてきたのだろうかと、甘えた環境に身を置いていたことを痛感しました。
そこでは100%の力を発揮するだけでは不十分でした。120%、150%と、自分で決めていた限界を超えていく必要がありました。
しかし、どこまでいっても満足することはできなかったのだと思います。

その短くも濃い3ヵ月があったからこそ、ミャンマーは特別な国となり、一緒に働いたミャンマー人スタッフや同期は大切な仲間になりました。

新たに加わった看護スタッフたちに伝えたいこと

今回、そのミャンマーでの活動に再び関わることとなり、河野看護師の思いに少しでも応えたいという気持ちで臨みました。
これから新しい経験をしていく若い看護師たちに根拠のある看護ケアを伝えるためです。

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

バイタルサインの測定や術前処置、点滴管理などは河野看護師が担当し、わたしは術中管理や抗生剤について指導を担当しました。
吉岡医師がミャンマーで手術活動を開始する前の約2週間、これらのレクチャーを実施しました。

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

手術活動が始まると、想定していた通り、初めからうまくいくことは多くありませんでした。
点滴計算やバイタルサインの測定など、彼女たちが戸惑う場面も多く見られました。手術室では清潔・不潔があやふやな場面もありヒヤヒヤしていました。

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

それでも4人は悪戦苦闘しながら、一生懸命に取り組んでいました。
「おはよう」と声をかけると恥ずかしそうに返事をする姿やこれまで見せたことのないような笑顔を見せてくれる瞬間があり、その変化がとても印象的でした。

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

うまくいかず空回りしてしまうこともありましたが、それでも前向きに取り組もうとする姿勢には何度も心を動かされました。

【ミャンマー医療活動】ミャンマーは特別な場所、そして続いていく学び

それぞれの個性が見え始めた頃に別れの時を迎えなければならないことは寂しく感じます。
しかし、情勢不安の続くミャンマーにおいても立ち止まらず、今を懸命に生きている彼女たちが仕事に誇りを持ち、これからの人生を歩んでいく一助となれていれば嬉しく思います。

終わることのない学び

今回の活動は河野看護師の「現地スタッフに根拠を持った看護ケアを実践してほしい」という強い思いから始まりました。
その思いにどこまで応えられたかは分かりませんが、手術活動を通して少しずつ成長していく4人の姿がその一歩につながっていれば嬉しく思います。

また今回、「根拠のある看護ケア」を伝える立場となったことで、わたし自身も多くを学び直す機会となりました。
かつての研修生時代のノートを見返しながら初心に立ち返る時間は、自分の原点を改めて思い出させてくれました。

そして何より、河野看護師の存在の大きさを改めて実感しました。
複数の事業を抱えながら日々現場に立ち続け、新しい挑戦を恐れないその姿は圧倒的で、「いつ休んでいるのだろう」と思うほどです。
近くで働いたことで、その偉大さと覚悟に強い刺激を受けました。

何年経っても学びは終わりません。
ミャンマーという場所はそのことを思い出させてくれる特別な場所でした。

看護師 藤井祐美子

 

▼プロジェクトの詳細はこちらから
ミャンマー 専門医療プロジェクト

Share /
PAGE TOP