活動レポート

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【カンボジア医療活動】人との出会いがくれたもの ーカンボジアでの活動を振り返ってー

up 2026.04.20

ジャパンハートで広報を担当しておりました、髙橋と申します。
大学生の頃にインターンとして1年間、そして大学卒業後には広報スタッフとして約1年数ヶ月、カンボジアでの活動に携わらせていただきました。
ここでの経験は簡単な言葉では言い表せないほど濃いものでした。
その中で、喜怒哀楽すべての感情と真正面から向き合う時間を過ごしました。

そして、そのすべての感情の中心にあったのは、「人」との出会いです。
本当に多くの方々と共に働かせていただき、その一つひとつの関わりが、今の自分を形作っていると感じています。
大人になってからも、こんなにも心を動かされる出会いがあるのだと知ることができたのも、この場所でした。
今回はそうした「人との出会い」を軸に、自分の活動を振り返っていきたいと思います。

ここで出会った仲間たち

まず最初に思い浮かぶのは、共に働いたスタッフの存在です。
今回、スタッフとして戻るご縁をいただいた時、真っ先に浮かんだのは現場で時間を共にしてきた仲間たちの姿でした。
カンボジアで出会えた仲間たちがいたからこそ、この国をより好きになり、「またみんなと一緒に働きたい」と思えました。
その気持ちが再び戻る決心につながりました。

広報という仕事柄、病院内で何が起きているのか、それぞれがどんな思いで働いているのかを知り、それをどう届けていくのか、そしてどうすればこの想いや現場の姿が正しく伝わるのかを考え続ける日々でした。

ツアーの現場調整なども含め、さまざまな業務に向き合う中で何よりも大切だったのはそこで働く仲間たちとのコミュニケーションでした。
特に、日本人スタッフの方々からは社会で働くとはどういうことなのかを日々の関わりの中で学ばせていただきました。
報告や相談の仕方、責任の持ち方一つひとつに向き合っていただいた経験は今の自分の土台になっています。
また、メディカルチームの皆さんにはいつも明るさと優しさで支えていただきました。
皆さんと過ごす時間の一つひとつが本当にあたたかく、大切なものでした。

そして、カンボジア人スタッフたちとの距離もこの一年で大きく変わりました。
ジャパンハートをどのように成長させていきたいのかについて語り合う中で、医療者と非医療者という異なる立場だからこそ、率直に意見を交わすことができた時間は今でも強く印象に残っています。
たくさん笑い、たくさん悩んだ日々でしたが、どんな時も自分に真っ直ぐでいられたのは、ここで出会った仲間たちがいたからです。
そして彼女たちがいたからこそ、「将来必ずカンボジアに戻ってきたい」と心から思えるようになりました。
この場所で出会い、同じ時間を過ごし、支えてくれた仲間たちに、心から感謝しています。

“今”を生きる子どもたち

そして、日々働く中で出会った患者さんたちの存在は私にとって大きなエネルギーでした。
仕事柄、子どもたちの様子を撮影したり、ご家族にインタビューをしたりと、インターンの時とは形は違えど、患者さんと関わる機会は多くありました。

その中で、「ネックルーアシュカ」(アスカ先生)と呼びながら近づいてきてくれる子どもたちの姿に、どれほど癒され、元気をもらっていたか分かりません。
辛い治療の中でも、一つひとつを乗り越え、少しずつ前に進んでいくその姿に気づけば自分の方が背中を押されていました。

また、インターン時代に出会い退院した子どもたちが元気な姿で定期検診のために通院している様子を目にできたことは、何にも代えがたい喜びでした。
普段接する中で元気な姿を見ることができる一方で、彼らが闘っているのは小児がんであり、実際に多くの別れも経験してきました。
だからこそ、こうして元気な姿を目にできることは決して当たり前ではなく、その一瞬一瞬に立ち会えることの重みと尊さを何度も感じさせられました。
そしてその経験は今も自分の中で、子どもたちが生きる“今”を大切にしたいという思いとして残り続けています。
これからも、どんな立場であっても、子どもたちが生きる“今”を大切にできる仕事に関わっていきたいと強く思っています。

新病院開院を通して得た出会いと気づき

さらに、新病院の開院を通じて出会った方々との関わりも非常に濃いものでした。
開院という節目にあたり、式典はもちろん、その前後のツアーを通して本当に多くの方々とお会いし、お話しする機会をいただきました。
さまざまな職種の方々からお話を伺う中で、自分の仕事に誇りを持ち、目の前のことに真摯に向き合っている姿に強く心を動かされ、自分もそのように働ける大人でありたいと感じました。

また、新病院のコンセプトである「子どもたちが来たくなる病院」を実現するために、多くの方々が立場を超えて手を取り合い、形にしようと動き続けている姿がありました。
そうした様子を間近で見ながら、この病院は本当に多くの人の想いと行動によって支えられているのだと感じました。
そして、ジャパンハートが掲げる「すべての人が生まれてきて良かったと思える社会の実現」はこの場所だからこそ本当に実現できるのではないかと強く感じました。

出会いがつないだこれからの自分

ここでの人との出会いが今の自分を形づくり、これからの自分を支えていくものになると感じています。
また、この経験を通して自分の進むべき道を見つめ直すことができ、イギリスの大学院へ進学する決心にもつながりました。
将来は再びカンボジアに戻り、ここで得た学びと想いを形にしながら、この場所に関わり続けていきたいと考えています。
これまで関わってくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

 

ジャパンハートカンボジア
髙橋明日香

 

▼プロジェクトの詳細はこちらから
https://www.japanheart.org/tag/cambodia/

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