2026年1月、ミャンマー全土からやってくる様々な病気を持った子どもたちで溢れる国内最大の子ども専門病院に、小児外科の中原康雄医師(岡山医療センター)と福井慶介医師(兵庫県立こども病院)をお招きし、現地医師たちと共に小児がん2件を含む合計8件の手術を実施しました。
ミャンマーの子どもを救うべく、心強い助っ人登場
中原先生にはこれまでも年4回のペースで国内各地の子ども専門病院での高度専門医療プロジェクトの活動にご協力頂いていましたが、福井先生は今回が初参加となりました。
実は2014年、卒後3年目で長期ボランティア医師として、ワッチェ慈善病院での活動に参加されていた福井慶介先生。
当時は「医師としての経験はまだ浅く、当団体の活動で貢献出来ることは多くはないかもしれないが、日本とは異なる環境の中、現場で必要とされる最大限の貢献をしたい。日々目の前にあることに対して一生懸命頑張ります。」と、卒後3年目の福井先生は話されていました。
そして12年の時を経て、多くの経験を積んで専門技術を磨き、今回は小児外科医としてミャンマーに戻って来てくださいました。

多くの患者さんやご家族で溢れる小児外科病棟
ジャパンハートOBとしての強みを活かして
12年前にワッチェの現地スタッフから習ったというミャンマー語をコミュニケーションの中で織り交ぜる事によって、現地子ども病院の医師や看護師たちの心を一気に掴んだ福井先生。

2014年 長期ボランティア医師の頃の福井先生(右端)
言葉の壁を一気に超えて、手術室でも初参加とは思えないほど落ち着いた様子で、1つ1つの手術をこなしてくださいました。

手術室スタッフたちとミャンマー語を交えながら話をする福井先生
福井先生からのメッセージ
この度、ヤンゴン市内の子ども専門病院での手術活動に参加させていただきました。
私は2014年に長期医師ボランティアとしてワッチェ慈善病院にて活動しておりましたが、ヤンゴンでの活動は今回が初めてとなります。
ミャンマーではここ数年クーデターや大地震と人々の生活を脅かす大きな問題が続いており、国内の医療事情の厳しさを目の当たりとする事となりました。
ミャンマーではこどもが専門的な治療を受けられる病院は数少ない上に、小児外科の専門資格を持った先生方は現在全土で僅かに5人だけという状況です。
今回の活動中も毎日のように、新たに入院してくる子どもたちに対して、現地の先生方はフル稼働で対応されていました。
私たちの活動に於いて、予定されていた子どもたちの手術が無事に進んでいった事は大変喜ばしいことですが、極度の医療資源不足の中でニーズに応えきれていない状況を痛感しました。
ミャンマーの人々が安心した生活を送り、十分な医療を受けられるまでには長い道のりが必要であると感じますが、日本での業務とミャンマー現地での活動をリンクさせながら、より多くのニーズに対応できる方法を模索していきたいと考えています。
今回の活動参加においてとても嬉しかったのは、かつてワッチェ病院で共に働いていた現地スタッフと逢えたことです。
自宅のあるワッチェは危険な状況が続いているにも関わらず、彼女はヤンゴンまで来て活動を終始サポートしてくれました。
厳しい状況の中でも現地の医師や看護師は懸命に働かれており、微力ながら今後もミャンマーの医療に貢献できる活動を続けていければと思います。


医療崩壊の続くミャンマーで1人でも多くの子どもたちに医療を届けるため、福井先生のような専門技術を持った先生方の協力を得ながら、私たちはこれからも走り続けます。
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ミャンマー 専門医療プロジェクト

