活動レポート

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【ミャンマー医療活動】患者さんたちが繋いでくれたご縁 -日本創傷治癒学会 × ジャパンハート-

up 2026.01.14

ミンガラーバー(こんにちは)!ミャンマー事業の河野朋子です。

2025年12月、第55回 日本創傷治癒学会にて、学会長である兵庫医科大学形成外科の西本聡教授からお声掛け頂き、特別講演の機会を頂きました。
きっかけは今から約8年前の2017年、ミャンマー中部の地方都市マグエで実施した口唇口蓋裂手術ミッション。

【ミャンマー医療活動】患者さんたちが繋いでくれたご縁 -日本創傷治癒学会 × ジャパンハート-

ミャンマーの医療の厳しい現状

医療体制が十分ではないミャンマーではたとえ病気を持って生まれてきても、命に関わらない場合には治療を受ける機会のないまま過ごしている患者さんたちが今もたくさんいます。

それは医療保険制度がないため経済的な問題で治療が受けられないケースだったり、専門技術を持った医療者が不足していて治療へのアクセスが難しいケースも。

そして上唇や上顎が割れたまま生まれて来る口唇裂や口蓋裂の患者さんも、治療を受ける機会のないまま大人になっている患者さんがたくさんいます。

この写真のお父さんもその1人でした。
そして結婚して生まれた子どもも口唇裂で、手術を受ける機会のないまま子どもも2歳になっていました。

【ミャンマー医療活動】患者さんたちが繋いでくれたご縁 -日本創傷治癒学会 × ジャパンハート-

困難に対するチャレンジと、それによって繋がったご縁

その当時の私はそのような状況を少しでも改善しようと、口唇口蓋裂の患者さんを集め、そこに日本の医療者に来て頂いて集中的に手術する計画を進めていました。
手術室3−4列同時進行で、4−5日間で50〜60人の手術を実施するというものです。

呼びかけに対して、約10名もの形成外科及び麻酔科の先生たちが手を挙げてくださり、その活動をコロナパンデミック直前の2019年まで3回実施しました。

そして、写真の親子も含む150人以上の口唇口蓋裂の患者さんの手術を実施しました。
その中に西本先生もいらっしゃったのです。
まさにミャンマーの患者さんが繋いでくれたご縁です。

【ミャンマー医療活動】患者さんたちが繋いでくれたご縁 -日本創傷治癒学会 × ジャパンハート-

【ミャンマー医療活動】患者さんたちが繋いでくれたご縁 -日本創傷治癒学会 × ジャパンハート-

手術を受けた患者さんとご家族(2018年11月)

…とは言っても、創傷治癒に関する最新の知見を共有する学会の場で、私が何をお話しするべきか迷ったのですが、「内容は創傷治癒に関係なくて結構です。ミャンマーでの経験などを話していただければありがたいです。」という西本先生からのお言葉もあり、講演をお受けさせて頂きました。

ミャンマーの患者さんが繋いでくれたご縁。報道だけでは分からないミャンマーの現実を正しくお伝えする責任が私にはあると思ったからです。
そして私自身が国際医療を目指したきっかけやミャンマーの厳しい実情、そんな中でも私が目指している医療について、お話しさせて頂きました。

患者さんたちが繋いでくれたご縁 -日本創傷治癒学会 × ジャパンハート-

頂いたたくさんの温かいお声掛け

「ミャンマーの人々の置かれた厳しい現実に、心が痛みました。」

「昔、抱いていた海外の医療に対する思いや、人生の忘れ物、ミャンマーの思い出が彷彿し、心がリフレッシュした思いのするプレゼンテーションでした。」

と言った温かいお声掛けを頂くと共に、会場に設置したジャパンハートのブースにも多くの方が足を運んでくださいました。

患者さんたちが繋いでくれたご縁 -日本創傷治癒学会 × ジャパンハート-

医療現場から一歩離れたこのような活動は、私自身のモチベーションにも繋がるだけでなく、報道ではなかなか伝わらないミャンマーの現状を多くの人に知って頂ける機会となり、それが厳しい環境に置かれているミャンマーの人々の励みにもなります。
引き続き、「医療の届かないところに、医療を届ける」ため、私たちに出来ることに挑戦していきます。

 

▼プロジェクトの詳細はこちらから
ミャンマー 専門医療プロジェクト

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