活動レポート

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【カンボジア医療活動】人が集まる場所へ – 外来を支えるリーダー・スレイピッチ看護師の想い –

up 2026.02.23

ジャパンハートアジア医療センターが開院してから約3ヵ月。
病院の運営体制も少しずつ軌道に乗り、日々の業務の流れが現場に定着してきました。
この3ヵ月でより多くの患者さんを受け入れられるようになった一方、新たな課題も見えてきています。
ここで働く一人ひとりが「どうすればこの病院をより良くできるのか」を考えながら、日々の業務に向き合っています。

外来でリーダーを務めるスレイピッチ看護師もその一人です。
2013年に「夢の架け橋プロジェクト」を通して奨学金生としてジャパンハートに参加し、2018年からは看護師として勤務してします。
ここで働き始めて8年目を迎えました。今回は長年ジャパンハートを支え続けてきたスレイピッチ看護師にお話を伺いました。

【カンボジア医療活動】人が集まる場所へ - 外来を支えるリーダー・スレイピッチ看護師の想い -

地域に根付き始めた外来

開院当初、外来を訪れる患者さんは1日およそ30人ほどでした。
それが今では着実に増加し、多い日には170人もの患者さんが診察を求めて訪れるようになりました。
診療を無償で受けられるこの外来は地域の人々にとって「安心して頼れる場所」として、少しずつ存在感を高めています。
日々増え続ける患者数について、「忙しさは確実に増しています」と語るスレイピッチ看護師。
それでも「外来チームは皆で協力し合い、質の高い安全な医療を提供し続けています」とチームへの確かな自信をのぞかせます。

【カンボジア医療活動】人が集まる場所へ - 外来を支えるリーダー・スレイピッチ看護師の想い -

治療だけではない、外来の役割

外来は診察や治療だけを行う場所ではありません。
病気についての説明や生活上のアドバイス、そして不安を抱える患者さんの心に寄り添うことも大切な役割の一つです。
スレイピッチ看護師は外来看護師としてのやりがいについて、次のように語ります。

「外来看護師として働く一番のやりがいは、さまざまな疾患を前に、患者さんを直接支えられることです。治療だけでなく、健康に関する教育や精神的なサポートを行うこともできます。そして、患者さんが回復し、診療に満足してくださることが私たちの幸せにつながっています。」

【カンボジア医療活動】人が集まる場所へ - 外来を支えるリーダー・スレイピッチ看護師の想い -

課題と、それを支えるチームの力

一方で、課題も少なくありません。
限られたスタッフで多くの患者さんに対応しているため、どうしても待ち時間が長くなってしまうことがあります。
こうした状況が患者さんの不安や不満につながることもあります。

それでもスレイピッチ看護師は「私たちは忍耐強く、互いに支え合いながら、責任をもって一人ひとりの患者さんに向き合っています」と話します。

また、日本人の医師や看護師との協働もこの外来の大きな力となっています。

「スタッフ同士が団結し、お互いを助け合いながら働いています。日本人医師や看護師との連携でも、言語や文化の違いを越えて学び合うことができています。知識を共有することで、私たちの医療の質は確実に高まっています。」

言語や文化の違いを越えた協働は診療の質を高めるだけでなく、チームとしての結束も強めています。

【カンボジア医療活動】人が集まる場所へ - 外来を支えるリーダー・スレイピッチ看護師の想い -

外来が目指す、これからの姿

こうした日々の積み重ねの先に、スレイピッチ看護師が思い描くのは病院の未来の姿です。

「将来、この病院が国際標準レベルのクオリティを備え、患者さんが自信と安心を感じられる場所になってほしいです。また、スタッフ同士が知識を共有し合い、ここで働くことを誇りに思える病院であってほしいと考えています。」

そう語るスレイピッチ看護師の表情には、確かな決意がにじんでいました。

日々100人を超える患者さんと向き合う忙しさの中にあっても、彼女の言葉には外来をより良い場所にしていきたいという揺るぎない思いが込められています。
増え続ける患者数の背景には医療への確かな信頼とそれに応えようとするスタッフ一人ひとりの真摯な努力の積み重ねがあります。

 

長期学生インターン 酒井茜音

 

▼プロジェクトの詳細はこちらから
カンボジア ジャパンハートアジア小児医療センター

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