活動レポート

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甲状腺の診療活動 – ラオスと日本の医療現場のギャップを感じて

up 2024.05.10

長期ボランティア看護師の岸田です。
ウドムサイ県病院で行われた甲状腺の診療活動の様子をお伝えします。

今回、初めてウドムサイでの診療活動参加をしました。朝病院を訪れると、既に10組くらいの患者さんたちが診察スペースに集まっていました。始めにスタッフから、「今日は22名くらい来院される予定です」と伺っていたのですが、この後も次々と患者さんがやって来られます。

なんとこの日は、合計で58名の来院がありました!今までで一番多い来院数だったそうです。

甲状腺の診療活動 - ラオスと日本の医療現場のギャップを感じて

体調が悪いとき、日本であればインターネットで病院を検索して、近くの診療所に受診することが多いと思います。ですが、ラオスでは地理的な事情から、医療機関に簡単にアクセスできない状況があります。この日来院された患者さんたちのなかには、受診するために1日がかりで病院に来られた方もいました。

またローカルスタッフより、村の住人同士で誘い合って受診に来られる場合も少なくないと伺いました。医療にアクセスするために、こうして口コミで集まるパターンもあるのですね。驚きです。

ラオスには50もの部族があります。公用語はラオ語ですが、それぞれの部族の言語があるので、患者さんの中にはラオ語を話せない方もいました。その場合、患者さんを通訳する家族がいて、その家族の言葉(ラオ語)を日本語通訳のスタッフが日本語に通訳してくれます。「患者さんが自分の症状説明に慣れていないから、その症状説明の聞き取りに時間がかかる。」と、ローカルの通訳スタッフが話していました。

甲状腺の診療活動 - ラオスと日本の医療現場のギャップを感じて

受診するまでの経緯や、診療環境など、日本だと考えられないなぁと思うことばかり。ラオスの医療事情についてまだまだ知らないことが多くありますが、この環境で、いまある資源を使って、何ができるかを考えて活動していきたいです。

看護師  岸田 侑子

▼プロジェクトの詳細はこちらから
ラオス | 北部・ウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動

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