活動レポート

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陰日向で支えてくれるスタッフたちへ感謝を込めて~コロナ時代に国を超えるということ~
up 2021.06.15

初めて海外旅行に行ったのは20歳すぎてすぐの頃でした。
旅行先の国はVISAが必要…今思えばただ申請するだけなのに、海外に行くのは大変だなぁと思いました。
そんな私に対して「今時直行便がない国に行くなんて物好きだね」と友人が言ったことを今でも覚えています。

コロナウィルス感染拡大をする前の世界はとても近く、そこそこのお金と時間があれば行きたい国に誰でも行けるようになっていました。
スマホを持って行けば、言語の不安も多少解消されるだろうし、誰とでも繋がることができます。
カメラのフィルムは何個まで、なんて今の若者は気にも止めないでしょう。(しかし私はデジカメ世代です)


 
サバイディ!ラオスにやっと到着しラオスでの活動を再開しました、吉田です。
私は今年1月に日本からカンボジアへ渡航し、4月末にラオスへ入国することができました。
ここに辿り着くまで、事務スタッフの多くの苦労と細やかな交渉が必要であったことを今回はお話したいと思います。

ジャパンハートが活動するにはそれぞれの国で必要なVISAなどを事務スタッフが管理してくれています。
そのため私たち医療スタッフは「あれ、VISA切れるのいつだっけ?」と心配せず医療活動に集中することができます。
ラオスで活動するにはVISAと就労許可証が必要です。コロナウィルスの影響により申請は複雑化し、簡単にはそれらが発行されなくなっています。

また、ラオス国内はロックダウンをしておりstay homeで官庁は連日お休み…。
そもそも他国に比べそれらの申請に時間をかけるラオスにおいて、時間と忍耐、労力をさらに強いられる状況になっていました。
そしてこのコロナ禍においてラオス保健省内に設立されたコロナウィルス感染対策チームなるものの許可が入国には絶対必要である!!という何重にも施されたガードがその難しさを助長させました。 

ラオスの医療水準や生活背景を考えると、コロナウィルスの流入を防ぐことは大変重要であると思います。
そのため、この1年はほぼ鎖国状態でした。今年初めに感染者数2桁、4月に初めてコロナウィルス感染による死者が出るなど、表向きはコロナウィルスを防いでいたかのようでした。

しかし3月より感染者数が増え、政府の対応は日々変化していました。
私より以前にカンボジアからラオスへ渡航したスタッフの1人は、空港まで行ったのに結局飛行機に乗れずに病院まで戻る…ということもありました。

そんな許可申請をするには現地事務スタッフの手腕がモノをいいます。
日本で言うところの外務省に訪問し(乗り込んで)、私たちのVISA交渉にあたることもあります。
カンボジアからの渡航だったため、VISAは在カンボジアラオス大使館にて発行されました。
その連絡も事務スタッフが直接行い、私たちは大使館に行ってパスポートを提出するだけでVISAが受け取れるようにしてくれています。

空港で困らないように、カンボジア、ラオスそれぞれの言語の資料を作成したり、出入国を止められないよう在カンボジアラオス大使館に交渉して、特別な資料まで準備してくれたりしました。
それらは本当にお守りのように感じられました。
出国のギリギリの瞬間まで、残り1通の許可証が発行されていないという状況でもありました。
なかなか気が抜けない中、敏腕事務スタッフのローさんの頑張りもあり、無事に渡航が叶いました。

カンボジア語とラオス語で書かれた資料です。どちらがどちらかわかりますか?

ラオスの入国申請に限ったことではなく、出国前のカンボジア国内も通常とは全く違った状況でした。
出国のためのPCR検査に行くのにも予約などの手配は全て事務スタッフが行ってくれています。
何よりもプノンペンは厳重なロックダウン真只中であり、病院からの道のりにも3ヶ所の関門が設置されていました。
パスポートはもちろんのこと、航空券の提示も求められることがありました。
そして、その関門を通るための書類が足りず、出発して30分で一度病院に戻るという一筋縄ではいかない行程を経ての出国となりました。
もちろんそこでも事務スタッフが瞬時に書類の手配をしてくれ、予定が狂うことなく進めることができました。

カンボジアの関門です。

平時であれば、カンボジア−ラオスは直行便が毎日往復しています。
今回の旅路は病院出発から数えて5日目にラオスに入国することができました。
本当に世界が遠くなったように感じました。

実際に移動する時の緊張感は平時よりありましたが、事務スタッフの陰の努力と行動力などにより安全に渡航することができました。彼らには本当に頭が下がります。

医療活動団体である私たちの活動はやはり医療者にスポットが当たるのだと思います。
医療者は自分たちが直接医療を提供できていることへの価値や重要性についつい目を向けがちで、その行動の裏にある様々な事象に気づかない人もいます。
その活動の陰日向に敏腕事務スタッフがいることを忘れてはいけないと思っています。(広報や経理運営管理側のスタッフ含めてです!)

隔離期間中はこちらの時計型の機械でモニタリングされます。

ラオスで渡航後2週間の隔離が明けて隔離先に迎えに来てくれたローさんの笑顔は1年ぶりで安心感を覚えました。
事務所についた時も何も変わらずに出迎えてくれたローカルスタッフにほっこりしました。
日頃表になかなか出てこない彼らに、最大限の感謝を込めて。

ラオス事業 看護師
吉田 真弓

▼プロジェクトの詳細はこちらから
ラオス | 北部・ウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動

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