活動レポート

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ラオスで二度目のロックダウン。日本で学んだことを活かして。
up 2021.05.11

2021年4月22日にラオスの首都ビエンチャンのロックダウンが発令されました。
約1年ぶり、二度目のロックダウンです。

前回は「コロナウィルス」という未知の敵から国を守ることを目的とした、言わば事前予防の観点から行われたロックダウンでした。しかし、はビエンチャンで市中感染が起きたため、萬栄防止の観点から行われたロックダウンであり、その性質は異なるものです。コロナウィルスについての情報もこの1年間で増えており、そういった点からも市民の緊張感は前回以上となっています。

ラオスのお正月である4月14日から16日。
通常であれば街に人が溢れ返る期間ですが、今年のお正月は違っていました。
その直前に入国した者の中にコロナ陽性者がいたということが発覚し、さらにはその患者が様々な場所に出向いていたことも判明しました。ナイトクラブという不特定多数の人が集まる場所にいたということも分かったため、ビエンチャン市内の人々は一気に警戒を強めました。

その結果、楽しいお正月となる予定だったはずがステイホームを余儀なくされ、昨年に引き続き静かなお正月となってしまったのです。

既に感染は広がってしまっており、それまでの累計患者数が50名程度だったラオスで、1日に25人もの感染者が出るようになってしまいました。人々はさらに対策を強め、政府もついにロックダウンを行いました。

しかし、当初予定されていた2週間では感染が収まらず、さらに2週間のロックダウンを宣言。
この記事を執筆している5月7日現在でもまだ状況は変わらずです。

市内のお店は、飲食店やスーパーマーケットにコンビニといった必要最低限の場所以外は閉まっており、企業や団体には在宅勤務が推奨されています。街には警察がパトロールを行っており、不要不急の外出を取り締まっています。

それまで累計で50人前後だったコロナ陽性者の数は、現在1000人を超える数となっています。
1か月も経たないうちに20倍もの増加を生んでしまったという現状に驚きながらも、なぜここまでの感染拡大が起きてしまったのかを考えてみました。

いろいろと話を聞いたり情報を見たりするうちに、1つの理由が浮かび上がりました。
それは、感染対策に関する知識が正しく浸透していないということです。

約1年間を50人程度という患者数で抑えてきたラオスですが、その背景には厳しい入国制限がありました。諸外国からの入国条件を厳しくし、入国後の水際対策も徹底して行っておりました。
その結果、感染拡大を防いでいたのですから、これはとても素晴らしいことです。

しかしその反面、人々の感染対策に関する知識や行動については正しく浸透しておらず、「服に飛沫が付いたら感染する」「フェイスシールドがあればマスクはいらない」といった間違った情報が飛び交っていました。

コロナ禍となってから既に1年以上の時間が経過しておりますが、ここラオスでは昨年の日本と同じような状況が起きているのだと感じました。同じ状況というのはつまり、「正しい知識や行動を知らないまま、得た情報の真偽を確かめずに対策が出来ていると思い込んでしまっている」ということです。

これでは感染拡大は収まらない。そう思い、ジャパンハートラオス事業として出来ることを職員と一緒に考え始めました。幸いジャパンハートには、日本でのコロナ支援活動で培った知恵と経験があります。
予防策から初期対応にクラスター対応まで、幅広く知見を持っていることは大きな強みとなりました。

そういった財産を存分に活かして、ラオス国内の感染拡大防止に少しでも貢献できるような取り組みを行っております。

具体的には、感染経路に関する正しい知識や、手指衛生の方法などをSNSで発信するという啓蒙活動を行っています。
また、現地での活動拠点であるウドムサイ県でも感染が広がっているため、ウドムサイ県病院と連携した取り組みについても現在検討しています。

日本で学んだ様々なことをここラオスで還元し、医療団体として少しでもコロナ対策に貢献できればと考えております。まだまだ予断を許さない状況が続いていますが、職員一同気を引き締めて、ラオスの人々が再び安心して外に出られるような環境作りに尽力したいと思っております。

ジャパンハートラオス事業代表 杉山智哉

▼プロジェクトの詳細はこちらから
ラオス | 北部・ウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動

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