活動レポート

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札幌 白石中央病院クラスター支援 洞口看護師からのレポート
up 2021.02.25

2020年12月21日~12月29日に札幌市にある白石中央病院へ支援に入りました。

支援に入った時点では感染状況が爆発的に広がっている時期は過ぎ、落ち着いてきている状況でした。また、今回ICN(感染管理看護師)が2名応援に入っており、感染を抑え込むための支援を一緒にさせていただきました。感染制御の面でのサポートに入りながら、今回強く感じたことを書きます。

ある日の夜勤のことです。
これまでコロナによって亡くなった方のお見送りをしたことが何度かありましたが、今回、コロナ感染後に治療が終了し、隔離が解除された方の亡くなる現場に立ち会わせていただきました。どんな方でも、その方の人生の最期に立ち会うのはいつも苦しく、悲しいです。特にコロナでは感染防止の面から家族にも会えずにひとり旅立たれる方を何人も見送っています。

この夜の患者さまはコロナが治った後だったため、家族とのご面会が可能でした。ご家族と面会の時に「コロナに感染したから触ったらうつってしまうから荷物も全部捨てて欲しい…。でも葬式は普通にできるのか。業者はちゃんとやってくれるのか。」と震える声で聞かれました。ご家族もとても不安だったと思います。コロナの感染リスクはないと説明をしても、葬儀を請け負ってくれない業者があったり、ご家族もご本人が大事にされていた遺品を受け取ってもらえないこともあります。今回はご本人に触ることはなく、遠巻きにご本人さんを見つめるような面会になりました。このような事例に当たった時いつも、もっと家族が安心してご本人さんと対面できるように説明できたら…、もっとご本人の気持ちをちゃんとお伝えできていたら…と悔しく感じます。

コロナは人の命だけではなく、人の気持ちも温もりも全部奪ってしまう時があるのだと思うとやるせない気持ちでいっぱいです。今まで当たり前にできていたことができなくなることが本当に苦しいと改めて感じました。しかし、ご本人さんが亡くなるその瞬間まで、そばに居させていただけたことは私にとってとても大切な時間です。
だからこそ、正しい知識を持って正しく予防し正しく恐れることが必要だと思います。今までとは少し違う形かもしれないですが、ご本人が確かにここで「生きていた」ことを少しでも共有することはできるのではないかと思います。

これからも、患者さまがその人らしく日常生活ができるように寄り添いながら支援を続けていきたいです。

札幌 白石中央病院クラスター支援 洞口看護師からのレポート

ジャパンハート看護師 洞口晴香

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国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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