ジャパンハート災害支援・対策セクション(iER)は1月24日・25日に「第16回災害ボランティア登録研修」を開催しました。
今回は新規登録者17名を含む、計44名が参加しました。
iERでは災害ボランティア登録制度を設け、年2回・2日間の研修を通じて、災害時に現場で活躍できる人材の育成に取り組んでいます。
被災地支援においては医師や看護師などの医療職だけでなく、現地での調整業務を担う非医療者の存在が不可欠であり、その支えによって医療者は迅速かつ的確な支援活動を行うことが可能となります。
医療専門資格の有無を問わず、一般の方や会社員の方も業務調整員として参加できます。
研修は講義と演習の二部構成で実施しました。
講義では国内外における災害の発生状況や関連法令、CSCAの概要に加え、ジャパンハートがこれまでに行ってきた避難所支援をはじめとする活動について学び、災害に関する基礎知識と当団体への理解を深めました。
演習では避難所運営シミュレーション(HUG)や避難所支援シミュレーションを実施しました。
避難所を「運営する側」と「支援する側」の両方の立場を体験することで、実際の被災地支援をより具体的に想定できる内容となっています。
特にHUGでは支援を受ける避難所担当者が置かれる状況を理解することで、相手の立場に立った支援を考える力を養いました。

また、今回の研修は知識や技術を学ぶ場であると同時に、チーム力を高める重要な機会ともなりました。
ジャパンハートの被災地支援は全国各地に在住する登録ボランティアを中心に行われており、国内のどこで災害が発生しても柔軟な人員調整が可能である点が大きな強みです。
一方で、平時はそれぞれ異なる環境で生活・勤務しているため、継続的なチームビルディングが難しいという課題もあります。そのため、新規登録者や更新者、ジャパンハート職員が直接顔を合わせ、演習を行ったり、これまでの活動内容や近況を共有したりする今回のような研修は平時からのチーム力を高めるうえで不可欠なものとなっています。
今回参加した新規参加者からは以下のようなご意見をいただきました。
「演習が中心の研修で実際の支援がイメージできた」
「研修の中でいろいろな人と話す機会があってよかった」
このように、研修ではグループ内での演習を積極的に取り入れています。
演習の目的は多様な視点を共有することに加え、災害現場で必要となるチームでの意思決定の訓練にもあります。
災害現場では安全管理など絶対的な判断基準がない場合が多く、チーム内で話し合い、意見をまとめて行動することが求められます。
そのため、研修でのディスカッションは、まさに現場での判断・調整の練習になっているのです。

私自身、1年前に登録研修を受講し、今回初めてインストラクターとして参加しました。
インストラクターとして参加することで、受講生とは異なる学びを得ることができました。
知識がブラッシュアップされるのはもちろんですが、演習を円滑に進めつつ、受講生の学びを深めるための工夫が求められることを実感しました。
特に、限られた時間で効率よく学びを深めるためには、要点を絞った指導や受講生に考えさせながら適切な方向へ導くファシリテーションが重要であることを学びました。
今回の研修を通じて、参加者一人ひとりが災害支援の知識やスキルを深めるとともに、全国のボランティア同士のつながりも広がりました。
ジャパンハートではこうした学びや経験を活かしながら、今後も被災地で必要とされる医療支援を届けていきます。
次回の研修や支援活動への参加も、ぜひお待ちしています!

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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)
ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 令和5年九州北部豪雨緊急支援
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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