活動レポート

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旭川市 クラスター対策支援活動 前田看護師によるレポート

up 2020.12.15

北海道旭川市で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、旭川市から支援要請があり令和2年12月4日より吉田病院で活動を開始しました。
12月3日に調整員1名、看護師2名が旭川入りし吉田病院、旭川保健所で情報収取を行い、4日より看護師2名で病棟での支援活動を開始しています。

旭川市 クラスター対策支援活動 前田看護師によるレポート

私達が活動を開始した時には主幹病院に可能な限りの患者さんがすでに搬送されていましたが、病院内にはまだ陽性の患者さんも多く、職員にも陽性者が出ており人員不足の中で業務が行われていました。もともと入院の多くが高齢の患者さんであり介護度も高い中、少ない職員で何とかクラスターを封じ込めようと病院全体で奮闘が続いているのが分かりました。

私達は人員不足となっている看護師の応援要員として病棟で活動しています。陽性者の患者さんと接するため防護服を着用し行う業務は、通常より疲労を強くします。
スタッフの方達は少ない人数で日々業務を行う中、応援看護師が来て人員補充されるとはいえ、業務を私達に教えながらと新たに業務が追加され更に忙しくなっても感謝・気配りをしてくれます。申し訳なく思いつつ、頑張ってこの人達の力になりたいと思います。

旭川市 クラスター対策支援活動 前田看護師によるレポート

大きな人員不足の原因には、もちろん職員に陽性者が出ることです。
ですが最近感じるのは、クラスターが発生した場所で働いているということで誹謗・中傷を受け出勤できない職員が想像以上に多いということです。それは職員本人だけでなく家族へも影響を与え、家族も出勤・通学できない、近所トラブルが生じるなどです。陽性者の多くは数か月は抗体を獲得すると言われています。

今回全ての人が初めて遭遇するコロナウイルス。医療従事者でない方達にとっては、私達以上に不安に感じることが大きいだろうと思います。
直接的な医療支援活動を行うだけでなく、医療従事者として現状を世の中に情報発信し知ってもらう重要性感を感じています。
早く日常が患者さん・スタッフに戻るよう活動を続けていきます。

ジャパンハート 看護師
前田百合子

▼プロジェクトの詳細はこちらから
国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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