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兵庫加古川病院クラスター支援 洞口看護師からのレポート
up 2021.01.30

兵庫県の東加古川市にある、「東加古川病院」でクラスターが発生し、令和2年12月31日から調整員とともに看護師2名で支援に入り、支援を開始しました。その後、看護師を5名まで増員し、現在は看護師3名での支援を行っています。

支援開始当初は、2つの病棟で入院患者さまのほとんどが感染しており、スタッフも感染し人員が不足している状況でした。初めて病棟に入った際、スタッフさん達は少しでも触れたら疲労で倒れてしまいそうな状態で、とても現場は混乱した状況でした。

通常の支援では県や市から要請があり、現場に入っていくことが多いですが今回は、以前ジャパンハートが支援に入らせていただいた病院から「知り合いの病院で現場が大混乱しており、どうしていいかわからないと電話がありました。支援に行ってもらえませんか」と連絡が入り現場に向かいました。初日に挨拶をした際に声を震わせながら、「来てもらえて本当に良かった」と言われ、本当にギリギリでやっていたのだとその一言で分かりました。

個人的に陽性者が100名以上の大規模クラスターの支援に入ることが初めてであり、また、今までは対策本部と共に支援の見通しなどを計画して支援していたのですが、今回は対策本部がない中、病院の医師と看護部長、事務長さんなどが調整を必死に行っていました。

病棟では、スタッフが感染してしまい人数が足りておらずほかの病棟からの応援スタッフが入っているものの、やり方がわからない中で、必死に日々の業務をしながら患者さまの状態を観察し、防護服を着てヘトヘトになっているのを目の当たりにしました。
このような状況下でジャパンハートとしてどのような支援ができるか、そして今回は精神科の病院であり、初めての分野でもありどのようにアプローチしていけば良いのか悩みました。

東加古川病院クラスター支援  洞口看護師によるレポート

しかし実際に現場に入ると、私たちが今までやってきた「看護」と「感染防御」をすることが必要だとわかり、できることから進めていこうとジャパンハートのメンバーと情報共有の場を設け、病院の全体像が見えるように少しずつ整備をしていきました。病棟では、日常の業務をしながらスタッフさんを守るために、ガウンを装着、脱ぐ場所を整備し、業務がスムーズに行えるように環境整備を行っていきました。

現場のニーズは各病棟によって異なっています。そのため、現場のスタッフと信頼関係を築きながらニーズを引き出し、病棟のみならずコメディカルの方にも現場のニーズを伝え、サポートを依頼しました。
少しずつ、病院全体の感染状況が分かってくることで、各病棟やほかの部署の動きがわかることで病院全体が1つの「コロナを収束させる」という目標に向かっていけるようになりました。

職員の気持ちが1つになってきて、感染防御に気を付けているにも関わらず、コロナは気づかないうちに感染者を増やしていきます。また、順調に感染のコントロールができてきたと思うときに、ガクッと気持ちを引きずり込むことがあり、改めてコロナが怖いものだと実感しています。亡くなった方も何人もみえます。亡くなった方には数十年もスタッフさんと共に時間を過ごしていた方もみえてスタッフさんも心理的にとてもショックを受けています。部屋をのぞいたら、亡くなっていたということもあります。混乱状況の中で何人もの方を見送り、患者さまに思いを馳せたいのにそれをも許してくれないコロナがとても悔しく、とても悲しいです。

「私たちができることはなにか。」いつも支援をしながら心の中でつぶやいています。
東加古川病院クラスター支援  洞口看護師によるレポート

このような状況でなければ決して出会うことができなかった方たちからいつも元気を頂いています。苦しい時こそ人の繋がりがとても大事であることを改めて痛感しています。

患者さま、スタッフにとって1日でも早く日常が戻るように願いながらこれからも活動していきます。

東加古川病院クラスター支援  洞口看護師によるレポート

ジャパンハート看護師 洞口晴香

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国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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