2025年6月17日~18日輪島市門前町で訪問リハビリテーション、続いて6月19日~22日にかけて石川県能登町、輪島市門前町でサロン活動を行いました。
今回の活動では訪問リハビリテーションでは12名、カフェ会場への来場73名、ご自宅への訪問26名、合わせて111名の住民の方々とお会いすることができました。
前回同様、看護師や作業療法士から血圧自己測定や熱中症予防・体力低下予防に対する指導、ご自宅での生活動作指導を行いました。
前回まではおしゃべり喫茶のサロン活動の土日に行っていた訪問リハビリテーションですが、今回より別日での開催として平日にお伺いさせていただきました。
来客の多いにぎやかな土日と違い、穏やかな時間が流れており、また普段の生活の様子を知ることができたのはよかったです。
わたしたちもサロン活動と日を分けたことで時間にゆとりができたため、ひとりひとりの方とゆっくりとお話をすることができました。
今回のレポートでは住民の方との触れ合いの中で感じたことをお伝えいたします。
能登半島も初夏を迎え、「お天気がいいから畑に行ってくる」「家のまわりを見てくる」と仮設住宅から外出される方も多く、青々とした田んぼの中で農作業を行っている方の姿もお見かけしました。
災害前と同じ活動を行うことは被災した田畑などの「変化」に直面することも多く、その事実を受け止めるのはとても勇気のいることだと思います。
様々な環境の変化を余儀なくされた中でも、徐々にご自分たちの生活を取り戻し、日々の暮らしを営まれている姿に、能登の方々の生きる強さを感じました。
また、仮設住宅内ではツバメがたくさん飛び交う様子が見られました。
住民の方より「今年はツバメを普段よりも多く見る。昔から巣作りをしていた家の多くが解体されてしまい、行くところに困っているのかも」「新築の家にツバメが先に入居したところもあるみたい」とお話を伺い、日常ひとつひとつの景色の中にも、外から見ただけではわからない、災害を経験された能登の方々だからこその思いがあるのだと教えていただきました。
一見、災害とは関係のないような生活の一場面にも災害が起きなければなかったかもしれない変化があり、その変化に気づくことができるというのは住民の方々の心にいい意味での余裕ができている、目には見えない復興のひとつだと感じました。
一方で、なかなか前向きになれない方も未だ多くいらっしゃることも事実であり、災害支援の難しさを実感します。
現在、被災地では家屋の解体が進みいたるところに空き地が目立つようになってきました。
故郷が変わっていく姿に心を痛め、自宅の解体や修繕、コミュニティの再生など、住民の方々は生活再建のために未だ沢山の困難を抱えていらっしゃいます。
「自分に何ができるのか?」「求められている支援とは?」住民の方々から教えていただきながら、一緒に考えていきたいと思います。
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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)
ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 令和5年九州北部豪雨緊急支援
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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