活動レポート

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人吉スポーツパレス避難所での医療支援活動開始 | 令和2年7月豪雨
up 2020.08.22

支援者であり被災者であるという事

ジャパンハートは2020年7月4日に発生した「令和2年7月豪雨」を受け、7月7日から緊急救援を開始し、熊本県八代市の避難所で、支援を行う唯一の医療NPOとして現在も保険医療活動を継続しています。

人吉スポーツパレス避難所での医療支援活動開始 | 令和2年7月豪雨

そして、熊本県人吉市の避難所に対する熊本県看護協会災害支援ナースの派遣終了に伴い、ジャパンハートが引き継ぎの要請を受けました。ニュースでも度々報道されていたように、人吉市は、八代市と同様豪雨により深刻な被害を受けた地域です。私たちは、市内で最も多くの住民が避難する人吉スポーツパレスでの医療支援を8月10日より開始しました。

人吉スポーツパレス避難所での医療支援活動開始 | 令和2年7月豪雨

人吉スポーツパレスには、発災当初700名以上の避難者が身を寄せていましたが、徐々に帰宅や仮設住宅への入居が進み、現在は約340人です。長く続く避難生活で、多くの避難者から不安や不調を訴える声が寄せられていますが、新型コロナウイルス感染拡大が止まない現状においては、各医療機関による県外からの人員派遣が難しく、また県内からの医療従事者の受入も簡単には進まない状況です。

現在も活動を続けている八代市の避難所との大きな違いは、被災場所と避難所が近いという事、また市の中心部が被災したため、会社や商業施設など多くの経済基盤が失われ、また、それを支えてきた方々が被災しているというのがあります。

被災者の層としては家族世帯での避難者が多く、子どもも多くいます。子ども支援に関しては、夏休みということもあり「NPO法人カタリバ」さんが支援を行っております。

親世代の方々は自宅の片付けに行かれるため、釘が刺さった、ガラスで切ったなどで怪我をしたり、慣れない重労働で腰や肩を痛めたり、40度近くまで気温が上がる中での片づけで(人吉市は盆地です)熱中症症状を訴えたりと、様々な理由で救護所にいらっしゃいます。その対応をジャパンハート看護師が一つずつ行っています。

人吉スポーツパレス避難所での医療支援活動開始 | 令和2年7月豪雨

人吉スポーツパレス避難所での医療支援活動開始 | 令和2年7月豪雨

日々活動を行う中で、気にかかることが出始めました。
市の職員さんが疲れているのか、何だか元気がないのです。

活動開始後、数日が経過し、その理由が分かりました。
市の職員さん達も「被災者」だったのです。
本来なら家屋の片づけに行くところを家族や親せき、友人にお願いし、自身は避難所で被災者のケアを行っているという実情がありました。避難所から避難所に通っている方もいます。
本来ならケアを受けるべき人がケアを提供する側になっている。「支援者が被災者」というとてもタフな状況です。

私たちは、避難者のケアを行うために避難所活動を行っていますが、改めて、ジャパンハート災害支援の軸である「支援者の支援」に立ち戻り、支援者がどういった状況にあるのかを丁寧に見極め活動を行っていきます。

人吉スポーツパレス避難所での医療支援活動開始 | 令和2年7月豪雨

人吉スポーツパレス避難所での医療支援活動開始 | 令和2年7月豪雨

ジャパンハート 国際緊急救援
International Emergency Relief(iER)
看護師 宮田

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