活動レポート

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支援するということは

up 2022.07.26

RIKAjob(※1)で青森県大間病院での活動が終了し、地元である沖縄に戻ってすぐ
「クラスター支援をしてみませんか」とお声かけがあり、2022年4月から約2ヶ月ほど、高齢者施設や精神科病院・濃厚接触者隔離施設での活動を行いました。

活動に参加するまでは、クラスター支援=マンパワーでの活動という考えでしたが、実際活動に参加すると、マンパワーだけなく指揮統括や感染対策指導などを行い、この現場でのニーズは何か、また私たちが撤退後もうまく対応できるかなどを考えるなど、支援の方法は感染対策指導や指揮統括をまとめるなど様々な方法があることを学びました。

活動中に現場スタッフが不意に『こんなことしたらまた、怒られるね』と言った事がありました。
その施設ではスタッフも感染し人員不足で、残ったスタッフが連日勤務されており、管理者も感染し指揮統括がうまく行えていない状況下で、ジャパンハートだけでなく多くの外部支援者が介入しているような現場でした。

活動前に「支援する側は意気揚々と活動に参加し改善しようと尽力するが、現場スタッフは体力的にも精神的に疲弊していることを忘れず、現場スタッフの状況をみて活動することを心がける事が大事」と教わりました。

何気ない現場スタッフの一言でしたが、様々な外部支援者からの感染指導に加え、慣れない感染対策での業務もあり疲弊していたのだと思います。
また、怒られてしまうと感じさせている状況から、外部支援者と現場スタッフの立場関係は果たしてこれでいいのかと考えさせられる印象的な一言でした。
病棟で看護する上でも、患者に寄り添うという言葉があるように、支援も少し似ているなと思います。
忙しい活動の中で自分に視点がいってしまいがちですが、少し止まって相手側に視点を置いてみてることで、少しでも現場スタッフに寄り添った支援ができるのではと私は考えます。

短い活動期間でしたが、多くの学びのある活動となりました。
活動中、iERに興味をもち研修に参加しました。今後もこの経験を活かしiERなどで活動していきたいです。

看護師 石垣 千佳

(※1)RIKAjobとはジャパンハートがプロデュースするRITOU(離島・僻地)、IRYO(医療)、KANGOSHI(看護師)支援プロジェクトです。
rikajobサイトはこちら

▼プロジェクトの詳細はこちらから
国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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