活動レポート

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「チームとしての力が発揮される時とは?」 ~福島 クラスター支援レポート~
up 2021.07.13

4月終盤に、福島県よりジャパンハートへコロナクラスター支援の依頼があり、陽性者が出ている福島県内の特別養護老人ホームでの支援を行うことになりました。

活動内容

福島県はコロナ対応に非常に力を入れており、クラスターが起きた施設には地域病院の感染管理チームが交代でラウンドをしており、施設内全体の感染対策についてはフォローアップがしっかりと実施されていました。

私は、介護士業務を行いながら、現場の方々の感染対策の疑問を伺って、ICTの方々と相談しながら、現場のスタッフの方々が実施しやすい感染対策を提案していきました。

実際に自分が介護士さんと同じ目線で業務をすることで、気が付くことがたくさんありました。
例えば、感染対策の一つとして換気の徹底が挙げられます。
施設では定時に換気を促す放送が流れ、その後15分から20分ほどして換気終了の放送が流れて再度窓を閉めることになっていました。
しかし、トイレ介助やコール対応をする中で、各所の部屋の窓の開け閉めはかなり大変でした。
特に食事介助や口腔ケアの場面ではエアロゾルが発生し、特に換気が必要と言われていますが、一人で7人から8人の利用者の食介や配膳に回る中で窓の開け閉めは大変な作業でした。
そのため、基本は常時窓を開けておき、雨風が強いときなどに閉めるよう提案させていただきました。

スタッフの方々はとても感染管理に対して意識が高く、利用者さまへのマスクの着用を粘り強く促してくださったり、個人防護具の着脱に関する掲示物などを、忙しい夜勤の隙間時間に作って掲示してくださいました。
迅速な対応力やチーム力をみて、とても早く終息するのではないか、と思っていたのですが、、
1か月弱で陽性者も10名弱に抑えることができ、無事終息を迎えられたそうです。

学んだこと

この活動を経て、介護士の方々が利用者さんの安全・安楽な毎日の生活の為に本当にタフにお仕事をされていることを痛感しました。
そしてこのコロナ禍の中で、様々な感染対策も並行して行っていくことの大変さも感じました。
感染対策に関して、いろいろなガイドラインやマニュアルがありますが、マニュアル通りにやろうとしても、現場で100%実施するのは本当に困難です。
現場できちんと実施できる形にスタッフのみなさんと工夫を重ね、継続できる形にしていくことが大切だと感じました。
これからも、現場の方々と同じ目線で、力添えができるように尽力していきたいと思います。

こんなにも感染者数を押さえた形で終息を迎えた秘訣は、行政・施設・スタッフさんの連携であったと感じています。
同じ目標や目的を認識して、お互いに協力して初めてチームとしての力が発揮されることを実感しました。
これは決してクラスター現場に限った話ではなく、患者さんと回復までの目標を共有して、同じ方向を向いて頑張ることは病院での看護の現場でも大事な視点だと思います。
基本的なことではあるのですが、今までの病院勤務ではそれほど意識できていなかったな…と振り返って反省しました。
私は今後また病院勤務に戻る予定のため、この学びを意識して一人ひとりの患者さんにも向き合っていきたいと心に誓った次第です。

最後になりますが、改めまして、短い期間にもかかわらず温かく迎え入れてくださったスタッフのみなさま、利用者のみなさまに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

ジャパンハート看護師 髙田

▼プロジェクトの詳細はこちらから
国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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