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兵庫 高齢者福祉施設クラスター支援 佐々木助産師からのレポート
up 2021.06.30

2021年5月、新型コロナウイルスのクラスター支援に参加しました。
今まで、インフルエンザ、MRSA、ノロウィルスでの感染対策しか経験がなく新たな体験の機会となりました。

クラスターが発生した高齢者施設3カ所の支援に入りました。
支援に入った施設の1つはサービス付き高齢者向け住宅で、施設の特性により看護師の勤務はありませんでした。
患者・スタッフも多くが感染しており、その時点で働けるスタッフは数名でした。
居室が住居とされているため、陽性者をどこかに集めレッドゾーンをつくるということもできず、部屋に陽性者がいる場合も、部屋自体がレッドゾーンで濃厚接触者がいる場合も同様の扱いになりました。
そのため各階に陽性者、濃厚接触者が点在している状態でした。
スタッフの方は電話対応に追われ、普段は行わないバイタルサインチェック、PPE着脱、弁当の配膳などの慣れない仕事も増えていました。
スタッフの方は休みも取れず、少ない人数で増えた業務に追われている印象でした。

施設の中で酸素が使われたり、点滴が行われたり、尿道カテーテルが留置されたりしながら入院を待っている陽性者の方もおられました。
また、入院要請を行い、救急車は来るけどその時の状態で入院にならないケースや入院場所が決まるまでに時間がかかる場面もありました。
日々、保健センター、訪問医などと連携、入院優先順位などを検討してもらうなど掛け合っていく中で、病院側の逼迫状況を強く感じる場面にも多々遭遇しました。

そして、いろいろな問題を目にしました。
・保健センターや訪問医との関係が上手く行っていない
・院内での情報が上手く伝わらない
・物資不足
・入所者に認知症があり室内隔離ができない
・居室でずっと過ごすことでADL低下
・認知機能の低下
・スタッフの休日が取れない
・日常業務までに手がまわらない(環境整備・保清など)
・感染対策の知識に乏しい 等々…

そこで、前記状態の改善のためジャパンハートとしてどのような活動をしているかを知り、自身もそれを実施しました。
感染拡大予防のレクチャー、PPEの着脱、質問に対して資料提供など自身でも考え行うことができました。
次回機会があれば他機関との調整、訪問看護参加なども経験できればと思います。

スタッフが早く収束させたいという同じ思いでいることで、行った対応の反応や結果をすぐに見ることも多くできました。
啓発ポスター掲示の次の日にはスタッフがフェイスシールドを常時着用している、入所者がマスクをしている、必要なものを知らせると次の日には準備されているなどです。
すぐに行動に移してもらえ、結果が表れるという経験も今までにはあまりない物でした。自身の活動のモチベーションともなりました。

今回の支援で、多くの経験者(クラスター・自身が感染した人)とお話しする機会をもてました。ニュースでは知ることのできない貴重な生の声を聴かせて頂きました。
その中で、共通して「どうしてよいか分からないときにジャパンハートさんに入ってもらって助かった」という言葉でした。
公的機関も多くの施設などを担当し1つ1つの施設への介入は難しいと感じました。
コロナウィルスについて知識が不十分ななかクラスターが発生し何をどうしたらよいか困ったときにジャパンハートの活動が本当に役立っていると感じました。

まさに「医療の届かないところに医療を届ける」を実践されていると感じました。

看護職は日頃より感謝の言葉を頂くことの多い仕事ではありますが、こんなに日々多くの人から何度も感謝の言葉を頂く経験は初めてで、この支援に参加し微力でも困っている方の力・助けになったと思え嬉しく感じました。

ジャパンハート助産師 佐々木孝子

▼プロジェクトの詳細はこちらから
国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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