活動レポート

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COVID-19クラスター支援活動で感じた「防災意識」の重要性
up 2021.03.01

今回ジャパンハートのクラスター対策チームの一員として3箇所の支援に看護師として入らせていただきました。

主に高齢者施設や障害児・者施設、精神病院など、いわゆる社会的弱者が暮らす場に多く支援が求められました。
「社会的弱者は災害弱者になりやすい」
と言われており、災害時には一層の支援が必要となります。今回のCOVID-19 感染拡大も一種の災害であると言われているが、クラスター支援に入り、そのことを実感しました。

COVID-19クラスター支援活動で感じた「防災意識」の重要性

まず、現場の介護士や看護師はコロナ陽性者が出たことに動揺し、自身も感染するのではという恐怖を持ちます。さらに不確かな情報や噂といった風評被害がある場合がほとんどです。自分の家族への感染を防ぐためにホテル暮らしになったり、施設に泊まり込みになったりと、勤務を続けながら生活の変化を求められます。

クラスターが発生しても、そこに入所している方々の生活は変わらないし、変えられません。防護服を身につけながら食事介助やオムツ交換といった日常業務を行うことになります。感染の恐怖という身体的疲労と、防護服やマスクを着けながらの業務による肉体的疲労が重なります。クラスターが発生した施設は入所者だけでなく、職員もまた被災者なのだと感じるようになります。

新型コロナウイルスが確認されてから1年になろうとしています。大抵の医療・福祉施設の職員は、早くから会食や他都道府県との移動を制限されていました。そんな中で自身の働く施設で感染者が出てしまうというのは悔しいことでしょう。

COVID-19は何をもたらすのか。
感染拡大によって、多くの日常が失われてしまいました。
しかし、実現はまだ先と思われていたオンライン診療が前倒しで開始されました。リモートワークや時差通勤などの変化も見られます。国民全体の公衆衛生の知識も向上したことかと思います。失くなったものだけでなく、少し未来に得られるものについて考えたい。

どの施設も手探りで感染対策を講じています。これまでも福祉施設向けの感染対策の勉強会などはありましたが、コロナウイルスの感染拡大を受けて、より一層重要視され、内容も濃くなっているように思います。今後施設での感染防止策が徹底されていくことを期待したいのは「防災意識」です。

医療福祉施設での感染は防ぎきれなかったのだろうか。
災害と同様に、備えることと訓練することが大切です。あとは「知ること」。

感染症とは、ウイルスの特性は、感染経路は、消毒方法は、日常生活で気をつけることは、などを正しく学んでおくことが大切です。感染症に対する恐怖は、多くは「知らないから怖い」に行き着きます。未知の物に対しては誰もが恐れるものです。そうして風評被害も生まれてしまう。誰もが正確な情報を知り、正確に感染予防策を講じられれば今ある漠然とした不安は解消するでしょう。知識は武器になります。このことを身を以て実感したクラスター支援でした。

COVID-19クラスター支援活動で感じた「防災意識」の重要性

ジャパンハート看護師 佐藤江里子

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