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ナチュラルに生きる。- カンボジア 8月の手術活動の報告
up 2020.09.07

スースダイ!カンボジアのオペ室より看護師角田です。雨期なのに例年より雨が少なく、良く晴れているカンボジアです。

8月の手術活動の報告です。小児16件・成人28件の、合計44件の手術が行われました。カンボジア正月だったため休日が多く、手術も縮小傾向でした。こういった期間には大掃除や器械のメンテナンス、ガーゼやタオルの作成など色々やる事は多くあります。清掃や洗濯も自分たちでできる事は、全部自分たちで行っています。

ナチュラルに生きる。- カンボジア 8月の手術活動の報告 看護師 ジャパンハート

【手術室スタッフ・ダニー看護師】

 先月より外科医のボランティアが始まり、小児がんの生検の手術が現在までに5件実施されています。
そのうち写真の男の子は悪性リンパ腫という病気のため、髄液の中にも抗がん剤の注射が必要となりました。手術室で眠くなるお薬を用いながら、先月から抗がん剤治療がスタートしました。身体の状態にもよりますが、週に1度のペースで行っていた4回の抗がん剤治療が先週無事に終了しました。最初のお腹の生検手術を含めて5回、手術室にやってきました。いつも怖かったでしょうが、徐々に表情も柔らかくなり、最終回の時は笑顔も見せてくれました。よく頑張ったね!病棟でも手術室でもいつも明るくスタッフが接して、励ましています。近くで子どもたちが治療を受けている経過をみてきて、心から応援していました。嘉数医師によると小児のリンパ腫は抗がん剤のみでも治癒する可能性が高いため、引き続き治療を行っていくとのことです。

ナチュラルに生きる。- カンボジア 8月の手術活動の報告 医師 ジャパンハート

ナチュラルに生きる。- カンボジア 8月の手術活動の報告 看護師 ジャパンハート

【嘉数医師より抗がん剤が投与される初回(上)・最終回(下)】

 手術室では、9月から助産師をひとり手術室のスタッフとして数ヶ月間迎え入れます。帝王切開ではベビーキャッチに入ることはありますが、もっと踏み込んで手術室の事を学ぶ機会になります。彼女の被っている帽子は日本では見慣れませんがヒジャブといってムスリムが宗教上の理由から髪を隠すためのものです。他にも肌を見せないように長袖をユニホームの下にきますが、手術室では衛生面で脱いで勤務しています。当院の70名のカンボジア人スタッフのうち7名がムスリムです。(カンボジアでは90%以上を仏教徒が占めイスラム教徒は1-2%と言われています)当院では社食にもムスリム対応の食事があり、施設内に礼拝の部屋が設けてあったりと、ここで働くスタッフが過ごしやすいように宗教面の配慮をしています。

ナチュラルに生きる。- カンボジア 8月の手術活動の報告 助産師 ジャパンハート

ナチュラルに生きる。- カンボジア 8月の手術活動の報告 助産師 医師 ジャパンハート
         
 余談ですが、タイトルにもある、ナチュラルに、という表現の話になります。naturalを辞書で調べると”自然のままの”や”生まれつきの”といった表現に使われる形容詞になります。まるでカンボジアの人々の飾り気のない性格や文化だと感じました。

 基本的に、手術は予定の前日に入院手続きのため来院をし、翌朝に病院に戻って来ていただきますが、患者さんが来ない時が度々あります。何故来ないのかスタッフに問うと”それは今日が晴れだからだよ”とスタッフが笑って言います。最初は意味がわかりませんでしたが、患者さんに電話をすると”今日は晴れたから畑に行って稲を植えなくちゃ、収穫しなくちゃ”という理由で本当に来ません。昨日手術の手続きをしたばかりなのに、何故気がかわるのだ、空いた枠で他の人の手術ができるのに!と初めは混乱しましたが、多くの人は考える事は同じで晴れたら畑に出るそうです。なるほど、これが晴れた日は耕すという意味か!素晴らしい!と百姓の祖父母が牛や馬と田畑に出ていた光景を想起してしまう角田ですが、手術室や病院の運営に関わるので感心してはいられません。対策を考え中です。

 ちなみにミャンマーでは雨で道が崩れて来る事が出来ないということが度々ありました。皆さん遠いところから来てくださっているんですよね。雨期は10月まで続きます。

ナチュラルに生きる。- カンボジア 8月の手術活動の報告 助産師 医師 ジャパンハート

【活動地のウドンでは田畑がずっと広がっています】

余談が長くなりましたが、9月はカンボジアのお盆があり、8月のお正月に続き休日が多いです。最高顧問の吉岡も渡航を予定しております。カンボジアの夏は終わりませんが、日本の夏はそろそろ終盤に入る時期かと思います。まだ暑い日があるかと思いますが、日本の皆さまもお身体に気を付けてお過ごしください。

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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