活動レポート

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【臨床検査技師⑮活動報告 】クロスマッチレクチャーを開催して

up 2024.07.02

はじめに

輸血のための交差試験(クロスマッチ)は、患者血液と供血者血液の適合を調べる重要かつ慎重に操作を行わなければならない臨床検査の一つです。
「ジャパンハートこども医療センター」では、これまで検査技師がこの検査を行ってきましたが、検査技師不在の間にもし緊急輸血が発生した場合、その場にいる医師、看護師においてクロスマッチを行わなければなりません。

今回、緊急輸血に対応できるよう病院スタッフを対象とした検査技師によるクロスマッチレクチャーを開催し、クロスマッチ手順の理解と手技の習得のための取り組みを行いましたので報告いたします。

レクチャー内容

「ジャパンハートこども医療センター」には、病院スタッフが日本人ボランティアを含め約120名通常勤務しており、そのうち医師、看護師等の医療スタッフは約80名を数えます。
レクチャーを開催するにあたり、医療スタッフの数が多いため一度のレクチャーでは十分理解できないと考え、1週間に平日4日間、2週間にわたり計8回のレクチャーを計画し、同じ内容で何度でも聴講できるよう医療スタッフに案内しました。
開催時間は15時から30分程度で、内容はスライドでのクロスマッチ操作の手順説明、カンボジア人技師作製のビデオ、そして実演を行いました。レクチャーの最後には質問があれば検査技師に尋ねてもらい、もし個人的に実習を希望すればいつでも、そして何回でも検査室に足を運んでくださいとコメントしました。
8回のレクチャーの参加者はのべ55人であり、医師の参加もあり2、3回と足を運んでいただいた熱心な医師も数名いらっしゃいました。
レクチャー開催当時の看護師数は57名であり、医師の参加の数を考慮しても8割近くの看護師がレクチャーに参加したこととなりスタッフの研修に対する熱意の表れを感じました。

今後の目標

クロスマッチは操作手順を間違え誤った結果を報告すると、輸血された患者に重篤な副作用が発生する可能性があります。そのため、操作手順を理解するため何度も繰り返し練習する必要があります。
今回のレクチャーは操作手順理解のためのきっかけとして行いましたが、臨床検査に関わることは検査技師が対応することが望ましいので、そのような体制作りが必要です。
しかしながら、それでも検査技師不在の場合がありますので、医療スタッフの理解と協力による滞らない臨床検査構築のため今後も取り組んでいこうと思います。

ジャパンハートこども医療センター 長期ボランティア臨床検査技師
森 三郎

▼プロジェクトの詳細はこちらから
カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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