活動レポート

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ダラ、退院おめでとう!

up 2023.05.16

ダラの退院の知らせが入ったのは、突然のことでした。

放射線治療も終わりに近づいてきて、「来月あたりに退院できるかな」と心の片隅で思ってはいましたが、まさか今月中に退院できるなんて・・・。

いつも通り朝のミーティングに参加した時に告げられた、ダラの退院。
その場で飛び跳ねたいほどの嬉しさに駆られました。

病室をのぞくと、くりくりの目を輝かせてお散歩に誘ってくれる。
廊下で手を広げれば胸に飛び込んできて、抱きついてきてくれる。
以前にも投稿しましたが、私にとってダラはとても可愛い弟のような存在です。

私が彼の闘病生活に立ち会えたのは半年間の入院生活のうちの2か月だけですが、治療に立ち向かい、手術を乗り越え、半年間の闘病生活を終えたダラはとても逞しく見えました。

退院当日、朝早くから病室に行き、たくさん一緒に遊びました。
「ネアックルー!(クメール語で「先生」)」と、いつも通り駆け寄ってきてくれるダラの姿に頬が緩みました。

ただ、それと同時に今までのように毎日ダラの笑顔を見られないと思うと、どこか寂しくもありました。

最後の検査や病室の片付けなどを済ませ、ダラは半年ぶりに病院の外に出ました。
半年ぶりの外の世界。
ダラは何を見て、どんなことを感じたのでしょうか。

2歳のダラは「退院できる」ということを理解してはいなかったかもしれません。
それでも目を輝かせて、元気いっぱいに外を走り回る姿を見て、私はとても心が温かくなりました。

外の世界で楽しそうに走り回るダラの手を取り、一緒にお散歩をした数十分間。
毎日当たり前のように、手を繋いで病棟内を歩いていましたが、もうこうしてダラとお散歩に出られないと思うと、とても嬉しい気持ちの反面、少しだけ寂しさも込み上げてきました。

それでも、ダラの弾ける笑顔と、お父さんとお母さんと嬉しそうに話す姿を見て、心の底から「おめでとう」という気持ちが湧いてきました。

ダラ、半年間の闘病生活よくがんばったね。
本当にお疲れさま。退院おめでとう。


高橋 明日香(学生インターン)

2月から広報業務に携わらせていただいている、学生インターンの髙橋です。応援してくださる皆様の想いとカンボジアにいる患者さんとを、広報を通じて繋げられるよう精一杯頑張ります。よろしくお願い致します。


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