活動レポート

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手洗いで守る子どもたちの笑顔

up 2023.03.06

こんにちは、長期学生インターンの大路です。
2022年9月にカンボジアに来てから約半年、こちらでの生活や環境にもだいぶ慣れてきました。
カンボジアの人たちはとても温かくて、のどかな自然にはとても心が落ち着き、時間がゆっくりと流れていくように感じます。
そんなカンボジアの生活に溶け込むほど、いろんな側面からカンボジアを知ることができ、たくさんの学びや発見があります。

その中で見えてきた課題の一つに、衛生・予防に対する意識の低さがあります。
カンボジアでは、食事の前に手を洗うという習慣があまりありません。
多くの人は手が汚れたら洗うという認識で、細菌は目に見えず汚れが分かりにくいことから、手を洗わずに食事をしている患者さんや洗っていない手で子どもに食事を与える親御さんも多くいます。
これは、健康体の人でも病気にかかるリスクがありますが、小児がん治療で免疫が下がっている患者さんにとっては特に危険なことです。

どうにか手洗いの必要性を理解してもらい、習慣づけができるように、インターンの祢津と一緒に、看護師や管理栄養士に相談をして手洗い強化のキャンペーンを実施しました。
キャンペーンでは、まず最初になぜ手洗いが必要なのかを子どもたちにも分かるように説明しました。
そして、ラジオ体操カードのように一回の手洗いごとにスタンプがたまるようにすることで子どもたちにゲーム感覚で楽しんでもらえる工夫を凝らしました。

キャンペーンを始めたはじめは、インターンが声掛けに行くと入院患者さんの半数くらいは手洗いに来てくれはするのですが、声掛けしないと手を洗っていないという状況でした。
しかし、1週間ほどキャンペーンを続けると、子どもたちの中でスタンプを集めるのがブームになり、たくさんの子どもたちが積極的に手洗いに来てくれるようになりました!

キャンペーンが終わるころにはこちら側からはほとんど何もしなくても、子どもたちや親御さんが主体となって声掛けやスタンプを押し、手洗いをしてくれていました。

キャンペーンの最後には、頑張ってくれたみんなにハンカチをプレゼントし、とても喜んでくれました。
今後もこのハンカチを使って手洗いを続けてくれると良いなと思います。

長期学生インターン 大路

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1TAP SAVE LIFE (japanheart.org)

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