活動レポート

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12月の活動報告~手術ミッションが行われました~

up 2023.01.18

ジャパンハートこども医療センターでは2023年12月25日から29日にかけて、最高顧問の吉岡秀人がカンボジア入りし、今年最後の集中的な手術活動が行われました。
今回は5日間で7件の手術を実施しました。

ジュリーちゃん

肝芽腫という肝臓のがんと闘う1歳の女の子。
付き添いのお母さんといつも二人三脚で治療に励んでいて、恥ずかしがり屋さんですが、時々かわいい笑顔も見せてくれます。

ジュリーちゃんのお腹が腫れているのにご家族が気づき、カンボジアで最大のチャリティー病院で検査しました。
すると、肝芽腫が判明し当院に紹介され、10月末に入院が決定。
約1カ月間の抗がん剤治療を行うと腫瘍が十分に小さくなったため、今回の手術で腫瘍を摘出することになりました。

手術前は泣いてしまう子が多いですが、おとなしい性格のジュリーちゃんは普段通り落ち着いた様子でした。
緊張しているのか少し表情は硬く、看護師が手をたたいたり、人形を渡したり、なんとか緊張をほぐそうとしてもなかなか表情は変わりません。
しかし、手術室に入り大好きなお母さんと離れた瞬間、たまらず泣き出してしまいました。
手術は無事に終わり、予定通り腫瘍を全て摘出することができました。術後の容態も安定しています。まだ小さい体で本当によく頑張りました。

タブリーちゃん

神経芽腫と闘う6カ月の女の子。
愛嬌たっぷりで、病棟のお兄ちゃんお姉ちゃんたちからいつも可愛がられています。
クリスマスには、吉岡サンタにプレゼントをもらいとてもご機嫌なタブリーちゃんでした。

タブリーちゃんもジュリーちゃんと同じく、ご家族が腹部の腫れに気が付き、国内最大のチャリティー病院を受診しました。
CT検査の結果、腎臓に腫瘍がみつかり、当院に紹介となりました。

まだ生後6カ月で体が小さいため、手術にはとても繊細な作業が必要で、さらに腫瘍の場所も複雑だったため難しい手術でした。
しかし、何時間にも渡って慎重に手術が行われ、無事に腫瘍を摘出することができました。術後の元気な姿にみんな一安心でした。
手術後も治療は続きますが、一刻も早く元気になれるよう、スタッフ一同協力してサポートして参ります。

今回は2022年最後の手術活動でしたが、みなさまのご支援のもとにたくさんの子どもの命を救うことができましたこと、改めて感謝申し上げます。
2023年もより多くの人々に医療を届けるべく、スタッフ全員がさらに精進して参りますので、引き続き応援頂けますと幸いです。

長期学生インターン 大路

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1TAP SAVE LIFE (japanheart.org)

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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