活動レポート

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走り続けた一年間

up 2022.03.23

スースダイ(こんにちは)!学生インターンの佐々木です!
2022年2月10日にて、ジャパンハートカンボジアでのインターンとしての約一年間の活動が無事に終了しました。

私はインターンとして、主に病院人事・総務の仕事をしていました。
最初の1ヵ月は、健康診断や制服発注、スタッフへのアンケートなどを通じて、約100人近いスタッフ全員に顔と名前を覚えてもらうことから始めました。
そのうちに、休日に遊びに連れていってくれる仲良しのカンボジア人の友人もでき、少しずつクメール語もできるようになりました。
日常業務をきちんとこなすことで任される仕事も増え、カンボジア人スタッフにもお客さんではなくスタッフの一人として認められたのもこの頃からでした。

カンボジア人スタッフと交流をしながら、現場を見るなかで、スタッフや患者さんのために自分ができることが次第に見えてきました。
決して押し付けにならないように、現場の意見を聞き、現地の人の価値観や文化を理解することを大切にしながら、いろいろなアイデアを考えました。
それらを提案したところ、耳を傾け快く許可してくださった上司や賛同し協力してくれたスタッフのおかげでその多くが実現できました。

1年間の仕事の中で特に印象に残っているのは、小児がん病棟にて行ったイベントの一つである「オンライン動物園inプノンペンサファリ」です。
Zoomを使って病院と動物園を繋ぎ、このようなイベントを行うことはジャパンハートカンボジアで初の試みでしたが、協力してくれた全てのスタッフのおかげで無事に成功し、参加した子どもたちにとっても関わったスタッフにとっても大変心に残るイベントになりました。

助からない子どもも少なくない小児がん病棟において、子どもたちとご家族に笑顔を届けることの大切さを改めて実感し、ジャパンハートが大切にする「心を救う医療」の意義を感じることができました。
協力してくれたプノンペンサファリスタッフの方には今後も継続的な協力をしてくださることになり、感謝の言葉は尽きません。

現地メディア「The Phnom Penh Post」にて「オンライン動物園inプノンペンサファリ」に関する記事が掲載されました!

一方で、大変なこともありました。コロナ禍で日本からの短期ボランティアスタッフが渡航できず、これまでのインターンとしての通常業務であったボランティア受け入れ業務がないため、常に自分で率先して仕事を見つけなければなりませんでした。
しかしそのことにより、状況把握力が育ち、指示を待つのではなく、何ができるのかを自分で考えて行動し、積極的に取り組む力が鍛えられたと今では思っています。

長期間にわたり外国人と一緒に仕事をする状況では、時には仕事に対する考え方が違うことで最終目標が共有できず試行錯誤することもありました。
こうした経験を通して、仕事の全体像を明確化して職務範囲を根気よく丁寧に伝える大切さなど、互いを尊重しながら、よりよい仕事をするためのマネージメントスキルを学びました。これは日本人スタッフ間でも同様であったと思います。

また、NGO団体、それも海外で寝食を共にする環境下、有給スタッフ、ボランティアスタッフ、研修生、インターン、医療スタッフ、非医療スタッフなど立場も経歴も年齢も異なるスタッフがおり、それぞれ志をもって仕事をしているがゆえの意見の相違なども、大変だったように思います。
他方、いろいろな考えや価値観の人がいるからこそ、多種多様な意見が出て上手く進むこともあり、そこがNGO・NPOの面白さだとも感じました。

あっという間の一年でしたが、カンボジアで過ごしたこの一年間は私の今までの人生で間違いなく一番充実していて濃い時間でした。
4月から大学4年生に復学し、看護師になれるよう勉学に励むつもりでおります。
いつの日か国際医療の現場で看護師として仕事ができるように、今後もいろいろな経験をしていきたいと思います。

最後になりましたが、この一年間お世話になった全ての方々との出会いに感謝しています。
オークンチュラン(本当にありがとうございました)!

走り続けた一年間 カンボジア インターン

長期学生インターン 佐々木

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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