活動レポート

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幸せな瞬間

up 2021.12.27

病室の片隅で声も出さずひっそりと泣いている家族がいます。

それは腹痛で入院した患者さんの奥さんです。
当院では治療困難でありプノンペンの大きな病院への転院を勧めた後のことでした。
鎮痛剤を使用しても痛みは改善せず、夜間も痛みで眠ることが出来ない状況が続いていました。何とかしてあげたいと思うのだけれど専門的な治療をする為に患者さんへ転院を提案しました。しかし、患者さんは転院できないと言います。

この患者さんだけでなくお金が無いから転院できない、転院しても転院先の病院ではきちんと診てくれないからという理由で転院を希望しない患者さんは多くいます。
そんな時、なんとかできないかと考えますがどうにもできないこともあり、ただ家へ帰るのを見送ることしかできないこともあります。もっと何かできたのではないか、もっと寄り添えたのではないかと思う事ばかりです。

病室の片隅で声も出さずひっそりと泣いている家族がいます。
そんな家族を見た時ただ手を握り話を聞いて背中をさすることしかできませんでした。
少でもここでできることを、と患者さんへ手術の説明をし当院で手術をおこないました。
術後の経過は良好で数日で退院することが出来ました。
退院後の外来受診でご夫婦の笑顔を見ることが出来ました。あの時泣いていた奥さんの笑顔、痛みで顔を強張らせていた患者さんの笑顔が見れたことが何より幸せでした。

幸せな瞬間 カンボジア医療活動

カンボジアでは多くの人がバイクを持っています。バイク一台約30万円位です。バイクに3人時には4人乗って移動したり、たくさんの荷物をバイクに乗せて移動している姿をよく見かけます。バイクは日常に欠かせない物の一つとなっていますがこの家族にはバイクを所有することは難しいようで受診の際にはバイクタクシーを利用して来ていました。片道2ドルなんだそうです。カンボジアでは田舎で食事をすれば一食一ドルくらいです。

まだ外来でフォローの必要がありますが、泣き顔から笑顔になった家族の顔が見られ本当に良かったと心が温かくなった瞬間でした。退院していく患者さんを見送るのも嬉しいですが、元気な姿で外来受診をしてくれる姿が見れるのがこんなに嬉しいものだったかと改めて感じました。

今後もこのような再開ができるよう一日一日、一つ一つの出会いを大切にし、ここでできることをやっていきたいと思います。

看護師 藤井

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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