活動レポート

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ゆいまーる(クラスター支援、濃厚接触者施設の運営を通して)

up 2022.11.09

私は2021年3月からiERでクラスター支援から沖縄で濃厚接触者の施設運営まで携わりました。

第4波から沖縄のクラスター支援で

ここ沖縄でなら何かできるかも、ここでしたい、と思ったのは第4波から関わらせてもらっていたクラスター支援がきっかけです。
第4波では現在のように支援体制も十分ではなく、レッドゾーンで対応できるスタッフも少ない、施設も感染対策や業務整理などのノウハウや経験もない、病床逼迫のため重症化しても入院できずにお亡くなりになる方も多い、災害のような現場でした。

これまで私は施設が助けを求めても行政などの支援が介入できておらず、悲鳴をあげている施設もみてきました。
しんどいことも多く心折れそうになっていました。
そんな中これが最後、と思い入った沖縄のクラスター支援でした。

そこでは小さな施設でも見捨てずに支援に入り、ご尽力されている沖縄の方々の姿を目の当たりにしました。
行政だけでなく、病院・他の施設など組織を超えてみんなで協力し、そこにいるスタッフ・利用者を守るためにみんなで支えていました。
施設支援のおかげで、入院せずとも施設で行える医療・ケアを行え、沖縄の死亡者数は抑えられていたようです。
知らない施設に外部支援として入った私自身も支えていただき、仲間の一員として活動させていただきました。
その時出逢った素敵な方々とまた一緒に活動したい、ここで何か恩返しがしたいと思い、沖縄に戻ってきました。

濃厚接触者隔離施設の立ち上げ、運営

何もないところから1から作っていく。病棟での看護師経験しかない私にとって未知のチャレンジでした。
メンバーとともに試行錯誤しながらの準備・運営でした。

要介護者やハイリスク者をお預かりし自分達の施設でみていくというクラスター支援とは異なる責任とプレッシャーがありました。
ここで感染拡大したら…急変があったら…何かあったら…と消極的になってしまうことも多々ありました。

不安でいっぱいの私に、視察に来てくださったある先生がポツリと「失敗しても許せる社会でないと。沖縄ならそれができるはず。」と言ってくださったのがとても印象的で心に響きました。

沖縄の方言、「ゆいまーる(助け合い)」、「いちゃりばちょーでー(一度会ったら皆兄弟)」というように、「助け合う」という文化が他の地域より根付いているここでなら「チャレンジできる」と再実感した出来事でした。

実際にたくさんの方が親身になってアドバイスをくださいました。
もともと沖縄にゆかりのあるジャパンハートの先生方や今まで活動してくれたメンバーの努力が今に繋がっているのだと感じました。
他の協力なくして私達ジャパンハートだけではこの施設は運営できませんでした。直接関わってくださったみんなで作り上げた施設でした。

クラスター支援、濃厚接触者隔離施設どちらもたくさんのエピソードがありました。
ここでは書ききれない、伝えきれないくらいの貴重な出逢いと経験をさせてもらいました。ある方のお言葉を借りると「私にとっての財産」です。
全国のクラスター支援、濃厚接触者の施設運営までかかわってくださった方々、活動を応援してくださった方々に感謝いたします。
本当に私達ジャパンハートを支えていただき、ありがとうございました。
これからも紡いでいき、みんなで助け合い、成長できる地域・社会であって欲しいと願っています。

地域医療・国際緊急救援事業部 看護師 原田

地域医療・国際緊急救援事業部では自然災害発生時に被災地で活動を行う
災害ボランティアの募集を行なっております。災害支援経験や職歴は不問で医師/看護師等の医療従事者の他、一般社会人/学生等の非医療者からも多くのボランティア登録をいただいております。

12月3日(土),4日(日)災害ボランティア登録研修を実施します。
佐賀会場もしくはオンラインにてご参加可能です。
皆様も災害ボランティアの一員となって共に被災地支援を行いませんか?

▼災害ボランティア登録研修の申込はこちらから
「第10回 ジャパンハート国際緊急救援(iER)災害ボランティア登録研修」を開催します!

 

▼プロジェクトの詳細はこちらから
国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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