本研修はジャパンハート災害支援活動において日常的に使用する車両の安全運行および、緊急時対応能力の向上を目的として実施されました。
午前中は座学を中心に研修内容の説明が行われ、車両トラブルが発生した際の基本的な考え方や、安全確保の重要性について理解を深めました。
午後からは実車を用いた実践的な研修が行われ、まず日常点検について確認を行いました。
エンジンオイルや冷却水、バッテリー液の量、タイヤの空気圧や摩耗状態、ランプ類の点灯確認など、日常的な点検を確実に行うことで重大なトラブルを未然に防ぐことができる点を改めて認識しました。
日常点検は特別な技術を必要としない一方で、継続的な意識と習慣が重要であることを学びました。

続いて、実際に発生頻度の高いトラブルへの対処方法について、体験を交えた研修が行われました。
発炎筒や三角表示板の使用方法では、二次事故を防ぐための設置順序や設置距離の重要性を学び、実際に発炎筒を使用することで、緊急時の行動を具体的にイメージすることができました。
また、近年普及しているLED非常信号灯についても紹介され、状況に応じた装備選択の必要性について理解を深めました。

バッテリー上がりへの対応ではブースターケーブルやジャンプスターターを用いた実習が行われ、接続手順を誤った場合の危険性についても丁寧な説明がありました。
さらに、パンク時の対応として、スペアタイヤ交換やパンク修理キットの使用方法を実践し、作業時の安全確保や、応急対応後には速やかに整備工場で点検を受ける必要性についても学びました。
そのほか、タイヤチェーンの脱着、シートベルトカッターの使用、ガラスハンマーによるガラス破砕など、事故や災害時に命を守るための行動についても実際に体験しました。

座学では、車両のスタックや踏切内でのエンスト時の脱出方法など、想定外の状況でも冷静に行動するための知識を得ることができました。
参加したジャパンハート災害ボランティアの方からも
「少人数で実技を体験できたことが良かった。教習所でも体験できない貴重な実技内容だった。」
「実際に多い故障トラブルの例などを紹介いただき、日常点検などもすっかり忘れていたので助かった。」
との声が聞かれました。
能登半島地震では山道での大雪による事故で、車両の現場検証がされている場面に遭遇したことがあります。
また、能登中長期支援の活動中には人通りの少ない道路で地元の方が路肩の溝に脱輪している現場に遭遇したこともありました。
被災地や地方では車社会であるがゆえに、こうした事故や故障に遭遇する可能性が高いことを改めて実感しています。
そのため、自分たちの車両トラブルへの備えだけでなく、事故や故障に直面した際にも落ち着いて行動し、適切に対応できる力が求められると感じました。
本研修を通じて、車両トラブルは誰にでも起こり得るものであり、正しい知識と実践的な経験の有無が安全性を大きく左右することを強く実感しました。
今後は今回学んだ内容を日常の車両管理や実際の支援現場で活かし、安全かつ迅速な活動につなげていきたいと考えています。

災害ボランティア募集
ジャパンハートでは災害ボランティアを募集しております!
年に2回、登録のための研修会を開催していますので、直近の日程については以下をご参照ください。
▼研修申し込みページ
https://www.japanheart.org/join/event/explanation/ier-training.html
なお、研修のお申込み前に、説明会へのご参加を推奨しています。
▼直近の説明会申し込みページ
https://www.japanheart.org/join/event/explanation/disaster-volunteer-2.html
皆様のご参加をお待ちしております。

