優秀なのに、貧しさのために進学できない学生を支援
成績優秀なのに、家庭が貧しいために進学することが出来ない、医師・看護師を目指す地方出身の高校生を支援しています。
なぜ今、医療者育成が必要か
1975年~1979年、カンボジアはポルポトによる社会主義政権下で多くの知識人を虐殺し、政権陥落後、医師の数は40名しか残らなかったと言われています。その後、政府は国内の医師不足を解消するため、医学部の学生を1年で卒業させ、地方に送るという政策をとりました。 こうして技術も知識も未熟な医師が医療を担うという、医療崩壊を経験しました。今なお、国民の医療者に対する不信感は根強く、人口に対する医療者の割合の低さも深刻です。そのため、カンボジアでの医療人材の育成は重要な課題となっています。
夢の架け橋プロジェクトとは
「自らの力で自らの国を立て直していく」という方針のもと、医療者になりたいと希望する地方の高校生が、大学(医学部・看護学部)へ入学し医師・看護師免許を取得できるようにサポートしています。
2011年度より開始したこの奨学金支援事業は、厳しい選考基準を設けています。ジャパンハートが信頼をおく提携校から紹介された学生の中から、家庭訪問を通して経済状況や家庭状況を把握します。その後、学力テストや面接を実施し、厳しい選考基準をクリアした学生を支援しています。
家庭訪問の様子
質の高い医療者を育てる
奨学金支援だけでなく、学生のうちからジャパンハートの病院や連携する地方の病院で巡回診療活動や保健活動に参加し、研修を受ける機会も準備しています。ジャパンハートが大切にしている、「一人一人の患者さんと向き合い、患者さん自身やその家族のこころも救済する医療」を実際に現場で先輩たちから教わります。
大学卒業後も2年間、ジャパンハートで研修を受けます。カンボジア人と日本人が働く姿を見ながら、実践的に医療を学ぶ場を提供し、質の高い医師・看護師を育てることを目的としています。
学生の夢を支援をする
夢の架け橋プロジェクトは「将来、医療者になりたい」という熱意のある学生の夢を支援する事業です。
奨学金生の支援は、一人の学生に対して一人の里親支援者様が支援する里親制度をとっています。
カンボジアの医療発展のために、懸命に勉学に励む学生たちの成長を見守りながら、資金面でご支援いただける里親を募集しています。
支援対象の学生
両親がいない、もしくは片親、家族に病人がいるなど、家庭が貧しく教育を十分に受けられない医師・看護師志望のカンボジアの農村部出身の学生。
支援をするには、「里親になる」、「寄付をする」の2種類の方法があります。
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