ヤンゴンの街中は雨季が始まり、乾季にそこで畑を耕していたのが嘘のように、Dream Train前の用水路にも雨水がたっぷりと溜まっています。6月となり、学校も長期休暇が明け新学期がスタート。これからまた子どもたちも忙しい時期が始まります。
さて、2025年5月度のDream Train活動レポートです。
Dream Trainで日本語を学ぶ子どもたち7名が、日本での研修旅行に参加しました。
個人の方からの温かいご寄附により実現した今回の取り組みでは、大学見学や高校での体験入学、企業や自動車の工場見学、観光など、さまざまな体験を通じて、視野を広げる貴重な機会となりました。
研修旅行の最終日には、支援者や里親の皆さまをお招きし、子どもたちによる報告会を開催。ミャンマーで学んできた日本語を使い、一人ひとりが自分の言葉で旅の学びや感じたこと、将来の夢を一生懸命に伝えてくれました。
緊張しながらも、マイクを手に堂々と話す子。メモを見ずに話しきった子。はじめはうつむいていたものの、写真をきっかけに笑顔を見せてくれた子。発表の場には、授業参観のような温かな空気が流れていました。
報告会後の交流の場では、参加者との間に自然と会話が生まれ、言葉の壁を越えて和やかなひとときに。ジャパンハートのボランティアOBOGの方とは、当時の写真を囲んで思い出話に花が咲いたり、子どもたちの成長に感動する声も多く聞かれました。
「日本の大学院に行って勉強したい」「自分と同じ困難を抱える人を助けられる仕事がしたい」「日本が楽しくて、帰りたくないと思った」
といった言葉も印象的で、ひとつひとつが胸に残りました。
なかには、緊張のあまりマイクを持つのをためらう子や、涙ぐむスタッフをそっとハグしてくれた子も。子どもたちのまっすぐな思いや優しさが、会場全体を温かく包み込みました。
参加者の皆さまが、子どもたちの言葉に真剣に耳を傾け、「もっと知りたい」「理解したい」と思ってくださる様子が伝わる、とても心温まる時間でした。
この研修が、子どもたちの未来への一歩となり、さらなる成長につながることを願っています。ご支援いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
毎年恒例のDream Train表彰式を開催しました。
2024年度は、教育・スポーツ・清掃・料理・農業など 多彩な活動で優秀な成績を収めたチームを表彰しました。さらに、Dream Train作文・絵画コンテストの受賞者、皆勤賞、総合優秀賞の表彰を実施し、各チームによるエンターテインメントパフォーマンスも披露されました。
Dream Trainには、勉強やスポーツにとどまらずさまざまな分野で活躍し、日常生活でも仲間と協力しながら穏やかで楽しい環境づくりを支えている子どもたちがいます。表彰式では、自分の名前やチームが呼ばれる瞬間を待ちわびる姿と、それを心から祝福する仲間たちの姿がとても印象的でした。
式の進行は、昨年入所した子どもたちが中心となって滞りなく行われ、全員が少しずつ頼もしい存在へと成長している様子を間近で感じることができました。
6月からはいよいよ新学期が始まります。今年も子どもたちが多くの新しい体験に触れ、たくさんの気づきを得られる一年になることを願っています。
ぜひ、これからも引き続き子どもたちの成長を見守ってください。
ミャンマー事業部 小林
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子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!
Dream Trainインスタグラム
https://www.instagram.com/dreamtrain_yangon/?hl=ja
Dream Train You-Tubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=PCVE0fBt5Ew&t=9s
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Dream Train 子どもたちの夢や未来を育む養育施設