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国際看護師 ミャンマー ヤンゴン滞在記 〜後編〜

up 2023.07.04

▼こちらの記事もご覧ください。
国際看護師 ミャンマー ヤンゴン滞在記 〜前編〜

ミャンマー入りをしてから5日間、ジャパンハートのヤンゴン事務所でお世話になっています。
今は日中35℃ととても暑く(これでも少しは暑さが落ち着いたそうです)体が慣れるまでまだまだ時間がかかりそうです。水シャワーが快適です。

生活面を少しご紹介します。
ここから歩いてすぐのところに大きなスーパーマーケットがあり、生活用品や食品、現地の方が着ている洋服など購入でき、とても便利です。
化粧水は種類が少ないので持参がおすすめです。
また、大きなレストランもありラペイエ(ミャンマーのミルクティー)もいただくことができます。とても甘いです!
現地の方は朝ごはんをしっかり食べるそうで、朝からにぎわっていました。

先日、ジャパンハートの社会福祉事業の一つであるドリームトレインを訪問し、スタッフから色々とお話を聞きました。
ちょうど夏休みとのことで多くの子ども達がとても素敵な笑顔で「ミンガラバー(こんにちは)」とお出迎えしてくれました。
ドリームトレインは人身売買や病気などで親を亡くした子どもをはじめ、貧困により家族と暮らすことのできない子どもたちが暮らす施設であり、ミャンマーの社会背景を踏まえて設立されました。

年齢は5歳から18歳(自立するまでいることができます)現在は130人ほどの子どもたちが生活しているとのことです。
多い時は200人ほど生活しています。
お姉さん、お兄さんとして小さい子どもたちをお世話していることもあり互いに支えながら成長している姿が印象的でした。

多くの日系企業が支援してくださり、オンラインでサッカーやリコーダー教室、実験教室などの授業を行っており社会性を身につける良い機会になっています。
参加に関しては、すべて選択制で希望をとるそうです。
子どもたちの意見や考えを尊重し関わっている様子が自立性を身につけることに繋がっているんだなと感じました。

衣食住だけでなく質の良い教育を受けるという日本の考えも取り入れており、ここから巣立っていく子どもたちにはどのような将来が待っているのか楽しみになりました。

7‐8月は雨季になりデング熱など東南アジア特有の病気にかかる子どもが多いそうです。
多くの子どもたちが一緒に生活しているため感染病に罹患してしまうと、スタッフの人数も限られているため対応が大変になり、予防面も含め看護師が必要とされる場面もあります。

子どもたちはとても人懐っこく、すぐに打ち解けることができました。
「タナカ」というミャンマーの自然化粧を塗ってもらいました。

タナカという木を擦って顔に塗ります。(良い木との見分け方があるそうです)
美容効果・日焼け止め効果があります。ひんやりと冷たくとっても涼しいです。
不思議とタナカを塗るとミャンマーの人に近づいた気がしました。
いつか自分で擦って塗ってみたいです。

左から二番目の女の子の名前はミテちゃん。先日3ヶ月ほど沖縄に留学していました。
日本語がとても上手で、日本で過ごしていた日々のことを沢山教えていただきました。
将来はプログラミングの仕事がしたいそうです。
笑顔が素敵で日本にまた行きたいと語ってくれました。
彼女が留学したことで、日本に行きたい子どもたちが増えたそうです。
日本に興味を持ってくれる子どもたちが多く、とても嬉しい気持ちになります。

数日のヤンゴン滞在でしたが、本当に貴重な時間でした。
日本にいたら知らなかったことを実際に見て、聞いて、体験して彼らのキラキラした姿が忘れられません。
ただキラキラした姿の過去には色々な経験をしてきた子どもたちもいます。
子どもたちのそばで支えるスタッフの方々にも様々な葛藤があると思います。

自分の中で留めるのではなく言葉にして伝えることが今の私にできることなので
引き続きミャンマーのことを発信できればと思います。

国際看護師 Y.Y.

▼ミャンマー プロジェクトの詳細はこちらから
ミャンマー

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