活動レポート

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「夢を描き・育てる」子どもたちとスタッフの物語②~Dream Trainの現場から~

up 2022.11.09

いつも活動へのご支援をいただきありがとうございます。インターンの永田です。
最近は、11月に行われる仏教行事であるダザウンモン満月祭りの準備をする様子がヤンゴン市内でも見られるようになってきました。
先週から連載を開始したインタビューの第二弾をお送りします。
今回は15歳のインイントウェちゃんにインタビューを行いました。

自己紹介をお願いします。

15歳のインイントウェです。Dream Trainに来て3年になります。趣味は歌を歌うこと、聞くことです。
今はヤンゴンで高校に通っていて、好きな教科は化学です。

故郷や家族のことについて教えてください。

シャン州東部の出身で6人家族です。
姉と妹がいますが、Dream Trainに一緒に来たわけではなく、故郷の村の友達5人と一緒に来ました。
私の村には中学校までしかなく、高校に通うためには村から遠く離れた場所で寮に入って生活をしなければなりませんでした。
姉は村を離れて高校に通いましたが、遠方で教育を受けるためには費用が掛かるのと、Dream Trainにいとこが通っていたこともあり、Dream Trainに入って、ヤンゴンで教育を受けたいと思い、家族と離れてDream Train行くことを決めました。

Dream Trainに来てからの生活について教えてください。

Dream Trainに来た前後の頃を思い返すと、家族は心配している様子でしたが、仲の良かった村の友達と一緒に来たことと、自分から行きたいと言って来たこともあり、私自身は大きな心配事はありませんでした。
実際にDream Trainに来てからも、多少の寂しさはありましたが、ここにいる子どもたちと遊んだり話をしたりするなかで生活に慣れ、今では楽しく生活しています。

Dream Trainでの生活で印象に残っていることはありますか。

授業に関して言えば、プログラミングの授業が好きで、1年近く継続的に授業に出ています。
その授業では外部のミャンマー人の講師が授業をしてくれて、関心をもって授業に取り組めています。
そのほかには、縫製の授業と日本語の授業にも出たことがあります。
季節の行事では神父さんを呼んで行うクリスマスの行事を毎年楽しみにしています。

Dream Trainで過ごして成長したと感じることはありますか。

成長したと感じることは色々ありますが、異なる出身地、異なる宗教、異なる年齢の子どもたちと一つの屋根の下で暮らすという経験から、規則を守ることの意味や大切さを知ることができました。
Dream Trainに来た一番の目的であった勉学の観点でも、知らなかった知識を様々に得ることができました。
故郷の家族にもDream Trainでの生活の様子を電話で話すことがありますが、私の話を聞いて「Dream Trainに行ってよかったね。これからも頑張りなさいね。」と応援の言葉をかけてくれました。
また、コロナ前には日本に住んでいる里親さん(*)がミャンマーに来てくれたことがありました。
里親さんには支援への感謝と将来の夢について伝えました。

(*)毎月5,000円から、Dream Train の子ども(里子)の生活費、教育費、職業訓練費等を継続的に支援いただく制度です。
お申込みいただくと、里親様ごとに1名の子ども(里子)をご紹介し、里子が経済的に自立しDream Trainを卒業するまで1対1で支援をいただきます。
2022年度の里親様の募集は終了しておりますが、年度途中の追加募集や、2023年度の募集まで待機いただくことが可能です。
里親制度の詳細やお申込みはこちらをご覧ください。
https://www.japanheart.org/donate/foster-parent/myanmar/

夢や目標を教えてください。

将来の夢はIT関係の専門職です。IT関係の仕事は人気があるので、この職業を手にするのは簡単ではないかもしれませんが、プログラミングが好きという自分の興味関心も大切にしながら努力をしていきたいと思います。
IT関係の仕事をする中で、海外でも働いてみたいと思っていて、日本で働くことにも興味があるので、日本語の勉強も時間を見つけて再開したいと思っています。

プログラミングの授業に参加するインイントウェちゃん

最後にDream Trainに来る前の自分に向けて言葉をかけるとしたらどのような言葉をかけますか。

「一緒に暮らす子どもたちやDream Trainのスタッフ、里親さんなど支えてくれる人たちがいるので、心配せずに行っておいで。」と伝えたいです。
 

Dream Trainにいる子どもたちの背景にある環境や置かれた状況は似たようで一人ひとり異なります。
しかしながら、ここにやってきた彼ら彼女たちは手を取り合って、学びあい支え合いながら成長しているということが子どもたちの言葉を通して見えてくるように感じます。
次回のインタビューもお楽しみに!

子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!

Dream Trainインスタグラム
https://www.instagram.com/dreamtrain_yangon/?hl=ja

Dream Train You-Tubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=PCVE0fBt5Ew&t=9s

▼プロジェクトの詳細はこちらから
Dream Train 子どもたちの夢や未来を育む養育施設

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