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ミャンマー ワッチェ慈善病院での手術活動 vol.3手術活動終了後編
up 2020.04.14

ミンガラーバー!アドバンスドナースの大橋です。

今回は、いよいよ手術活動レポートの最終回。
手術活動終了後の様子をお伝えしていこうと思います!

連日の夜中までの手術活動となると、手術活動期間最終日にはみんなヘトヘトになってきますが、もうひと頑張り。
吉岡先生の帰国当日のギリギリまで手術が入っていることが多く、先生が帰るまでに終わるのだろうか、とヒヤヒヤすることもありますが、無事に手術予定患者さんの全ての手術が終わると少し一安心。
スタッフ全員で吉岡先生の空港への出発を見送ります。

さて、手術も全て終了し吉岡先生を見送って一安心したのもつかの間、その後は術後の患者さん達の術後管理の期間となります。
手術期間が終了すると、吉岡先生をはじめ手術をしたミャンマー人医師たちは帰っていきます。そのため、その後の患者さんの処置の判断や抗生剤の調整、退院日の決定などは受け持ちの看護師たちが全てやります。

手術患者さんが計100人を超えることもあり、短期ボランティアさん達の協力も得ながら、患者さん全員の処置を行っていきます。
1人の看護師に対して受け持ち患者さんが20人以上つくこともあり、退院の決定、傷の処置、カルテ記載に追われていますが、ミャンマー人も日本人も患者さんの話や希望をしっかり聞き、抜糸はいつどこで行うのか、(住んでいる場所の近くに、クリニックのような抜糸をしてくれる施設があれば、そこで抜糸を行う人もいます。)退院後しばらくしてから傷を見せに来る必要はあるのか、それをいつにするのかなど、考えなければならないことはたくさんありますが、患者さんやその患者さんを支える家族のことまで含めて考えて、判断をしなければなりません。

ミャンマー ワッチェ慈善病院での手術活動 vol.3手術活動終了後編

そして、日本の医療現場とここワッチェと違うところがもう一つ。

患者さんの傷の処置を患者さんの家族が行う、というところです。
手術の傷が大きく、入院期間が長期になる患者さんも少なくないです。

入院が長期になればなるほど、入院費やベッド代、家族が患者さんに付き添ってきていると仕事もできないため、お金はなくなる一方、経済的な負担が増えます。そのため、早く帰りたいと希望される患者さんも多くいます。その患者さんの傷の状態を見て、家族が処置可能な傷の状態なのか、家族はどこまで処置を実施できる能力があるのか、一緒に処置の練習をする期間…など考慮した上で家族に傷の処置の指導をしていきます。

ミャンマー ワッチェ慈善病院での手術活動 vol.3手術活動終了後編

患者さんにとっても、特に子供の場合には、お母さんやお父さん(意外と、お母さんではなくお父さんがやってくれる家庭が多いです!ミャンマー人の男性は器用な人が多い!)に傷の処置をしてもらう方が怖くなくて泣きません。また、家族にしてもらうことで安心感も強く、処置の際の痛みが緩和されるのか、いつもより痛がらないな、と思う時もあります。

家族が患者さんの傷の処置を一生懸命にする姿を見ていると、本当に家族との絆の強さや愛情の深さを垣間見えることができ、こちらまであたたかい気持ちになります。
そんな一生懸命な姿を見て、私たちも患者さんやその家族のために、私たちにできることをできる限りやりたい、サポートしたいと思うのです。

ミャンマー ワッチェ慈善病院での手術活動 vol.3手術活動終了後編

手術室のメンバーはというと、術後患者さんたちの傷の処置が大変な時には、処置や患者さん対応のお手伝いをしながら、手術で使用した器械などの片付けをします。
手術で使用した器械を全てカストの外に出し乾かした後に、サビを取るために油で一つ一つ磨きます。
磨き終わった器械は、数が揃っているか確認をしてカストに戻します。

最近では、提携している外部の病院で手術を行うことも多くなり、そちらに手術器械などの物品類をほとんどワッチェから持っていくため、その準備や片付けもあり、バタバタとすることもあります。

手術活動の終了日は次の手術活動のはじまり。手術が終わったら、すぐに次の手術活動を意識して片付け、準備を行います。
全てのことは、またその次のことにつながっているんですよね。
どんなことも患者さんとその家族、また私たちを含むスタッフ全員の笑顔のため。
これからも、できるだけ多くの患者さんに必要な安全な医療を提供していけるように頑張りたいと思います。

ミャンマー ワッチェ慈善病院での手術活動 vol.3手術活動終了後編

最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。

私がご紹介した内容は、現場のほんの一部の様子です。実際の現場には、患者さんやその家族の笑顔、スタッフの真剣に患者さんに向き合う姿、短期ボランティアさんも含め、全てのスタッフが一つのチームとなる瞬間、など実際に現場に来ることで、見られる光景、感じられるものがたくさんあります。
ぜひ、実際に現場に足を運んでいただき、私たちと一緒に大変なことも、楽しいことも、嬉しいことも分かち合っていただけたらな、と思います。

アドバンスドナース 大橋理世

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