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小林看護師レポート/「コスタ・アトランチカ」乗組員への緊急医療支援活動

up 2020.05.19

「今自分にできること」

こんにちは。ジャパンハートのSmileSmilePROJECTでアドバンスドナースとして活動をしている小林です。

SmileSmilePROJECTはジャパンハートの国内プロジェクトの一つで、医療者による小児がんの子どもたちの外出サポートをしています。小児がんは年間約2,500名発症しています。7~8割が治る病気ですが、治療のための入院期間が長かったり、副作用が強く出てしまったり、子どもたちにとっても、家族にとってもつらい時間を過ごさなくてはなりません。そんな子どもたちと家族にとってかけがえのない時間を過ごしてもらえるよう日々活動をしています。

しかし、現在は外出自粛を余儀なくされる状況で、なかなか子どもたちに向けたイベントの開催や外出サポートをすることができません。そんな時に今回の長崎行きのお話が来ました。私は「現在の自分にできることをやりたい」と強く思っていたので、医療救護支援4陣として長崎へ来ました(ジャパンハートは活動期間5陣体制で運営していました)。

私が長崎に到着した今、ジャパンハートの長崎での医療活動は終盤に差し掛かってきています。医療体制や、ゾーニングの体制は整っており、忙しさのピークは過ぎていると感じました。活動初日は3陣のスタッフから引継ぎを受けました。普段なかなか経験することのない、専門の先生によるPPE(個人用防護服)の着脱指導、模擬訓練などを行いました。

様々なことを経験する中で、改めて医療を提供するうえで絶対に欠かしてはいけないのは“自分の身を守ること”だと感じています。自分が感染してしまうかもしれないといった不安を持ったまま医療活動にあたることは、患者さんにとっても医療者にとってもマイナスな結果になってしまいます。患者さんに安全に確実な医療を提供するためにも自分たちの身を守る、今回改めて学ぶことができました。

そして現場は、たくさんの職種や団体が集まっているにも関わらず、役割分担や共有事項もしっかりしていて、有事におけるチームワークの大切さを身を持って学ぶことができました。

そして何かの役に立ちたい、誰かのために頑張りたい、そういう思いで行動をしていても、最後は自分にとって大きな学びになり、自分の成長に繋がります。現地で頑張っている人たちの真剣に向き合う姿勢にも刺激を受けます。

この長崎での経験を今回限りにせず、次に繋げていきます。
1日も早い収束を願っています。以上、現地からの活動報告でした。

小林看護師レポート/「コスタ・アトランチカ」乗組員への緊急医療支援活動

ジャパンハート SmileSmilePROJECT
アドバンスドナース 小林友恵

▼小林友恵プロフィール
https://www.japanheart.org/about/staff/advanced-nurse/kobayashi-3.html

SmileSmilePROJECTとは

smilesmileprojectがんと闘う子どもと家族の応援団
「SmileSmilePROJECT」は小児がんと向き合うお子さんとそのご家族が思い出の場所で笑顔で過ごしかけがえのない時間を過ごしていただくよう医療サポートをするプロジェクトです。
https://smilesmileproject.org/

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