本活動レポートは、Japan Heartのプロジェクトのひとつ 小児がんと向き合う子どもたちの応援団「スマイルスマイルプロジェクト」よりお届けします。
ジャパンハートの国内事業「スマイルスマイルプロジェクト」に新しく看護師が仲間入りしました。
新規スタッフの金子より、この9月に一緒にお出かけをしたお子さんとご家族の旅行の様子をレポートします。
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8月にスマイルスマイルプロジェクトの一員となりました。看護師の金子奈央です。
私は小児病院の小児がんの子どもたちがいる病棟で数年間働いておりました。
大好きな子ども・家族と一緒に治療を乗り越えたりと、嬉しいこともたくさんありましたが、その反面悔しい思いもしました。
その中でスマイルスマイルプロジェクトのおかげで笑顔になる子どもたちが実際に病院にいて、私自身も救われていました。
そして、今度は自分がこの活動のスタッフとして子どもたちの笑顔のために働きたいと思いジャパンハートに入職しました!
今回ご一緒したのは、1歳8か月から治療を頑張っている5歳のAくん。
痛みや吐き気への不安から家族だけの旅行は心配ということで私たちに依頼をいただきました。
USJ初日はミニオンパークへ!
かき氷で舌を青くしながら大笑いし、ミニオンのライドにも挑戦。
怖がりながらも一番楽しかった乗り物は、このミニオンの乗り物!と元気に教えてくれました。
怖くても挑戦するAくんはとってもかっこいい!
夜間は医師と連携し、看護師2名で点滴を行い体調を整えました。お部屋でモグモグラーメンやお菓子を食べたAくん。
最近は食事もたくさんとれなかったAくんでしたが、ここ最近の中でも一番よく食べました!とママが教え、スタッフもとてもうれしい瞬間でした。
2日目は、念願のマリオカート。
妹ちゃんは身長制限で乗れないためスタッフとニコニコで冒険へ。
スタッフと乗り物が終わるころに出口で待っていると、Aくんが満足気で帰還。
「クッパに勝ったよ!」と教えてくれるAくんに、妹ちゃんは「大丈夫だった~?!」と心配し、熱いハグを!スタッフ一同、その瞬間が愛おしい時間すぎて、微笑んでしまいました。
今回、Aくんは体調が万全ではない中でも様々なことに挑戦する勇敢な姿や、妹ちゃんを優しいまなざしで見守るかっこいいお兄ちゃんの姿を見せてくれました。
妹ちゃんは周りの人をいつも笑顔にしてくれる存在で、特にお兄ちゃんに思いやる姿がとても印象的でした。
そんな2人が心から楽しめた2日間になったのは、ママとパパをはじめ家族みんなで病気と向き合い、支えあっているからだろうなと感じました。
私は今まで病院で小児がんの子どもたちを看護してきましたが、このAくんとの旅行を通して、頑張っているお子さんとそれと向き合いずっと支えている家族が治療の場から離れて、同じ楽しい時間を過ごせることの大切さを感じることができました。
私は、この活動を通して小児がんの子どもと家族のサポートをしていきたいなと改めて強く感じました。
この旅行が、Aくん、妹ちゃん、ママ、パパの頑張るエネルギーに変わりますように。
スマイルスマイルプロジェクトはずっとAくんファミリーを応援しています!
スマイルスマイルプロジェクト 看護師 金子奈央
▼お出かけの様子はスマイルスマイルプロジェクトホームページの活動レポートより、ぜひご覧ください。
https://smilesmileproject.org/2025-9-12/
▼プロジェクトの詳細はこちらから
小児がんと向き合う子どもたちの応援団 | SmileSmilePROJECT
本プロジェクトでは小児がんと向き合うお子さんとそのご家族が思い出の場所で笑顔で過ごし、かけがえのない時間をつくっていただけるよう支援をしています。