活動レポート

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30歳医学生が東京事務局で短期インターンシップ!

up 2022.09.06

こんにちは!ジャパンハート東京事務局の広報・ファンドレイジング部で短期インターンシップに参加しました平井貴大(30)です。

地方国立大学で医学を勉強しています。去年までは報道機関に記者として勤めていました。
入学後、初の夏季休業をかねてより活動内容に賛同していたジャパンハートで過ごしましたので、インターン参加までの経緯や業務で感じたことなどを報告したいと思います。

参加の経緯

私は記者時代、長崎県で取材にあたっていました。この間、長崎港に停泊していたクルーズ船で新型コロナウイルスの集団感染が確認されました。県内の医療体制がひっ迫する中、支援に訪れたのがジャパンハートでした。
これが、私が団体を知ったきっかけです。
その後、私は転機を迎え医師を志し医学部に入学しました。医学生として夏季休暇を有意義にしたいと考えたとき、思い起こしたのは取材で知ったジャパンハートの存在。そしてご縁あって採用いただきいたのが始まりです。

インターンとして

配属になったのは東京事務局の広報部門。
記者や医学生、団体の外からみた視点を活かし、広報強化に向けた施策考案や分析調査、SNS・機関紙などの発出物制作に携わりました。
また、広報以外の各部署の方達より、事業内容や現場についてお話しを伺う機会もいただきました。
医学生として将来の進路を見極めようとしている私にとって、ジャパンハートで働く職員皆さんとの交流は刺激的でした。多彩な背景を持つ皆さんの価値観や思い、経歴を知ることで視野が広がりました。

そして期間中、運良く、ミャンマーから帰国された吉岡秀人先生にお会いすることができました。
昼食をご一緒することになり、職員さんとともに東京事務局の最寄駅の蔵前駅近くへ。
猛暑の東京で照り付ける日差しの中、半そで半ズボンで現れた吉岡先生は、親しみやすい関西弁で挨拶に応じてくださいました。お店では、医療や子育てなど幅広い話題について考えや経験を教えていただき、また店員さんへの物腰柔らかい受け答えが印象的でした。

さらに、吉岡先生の素顔を伝えようと制作されたYouTube企画「秀人の部屋」に出演させていただくことに。
命に向き合い続けた先生の言葉は鋭く胸に刺さりました。

「秀人の部屋」~医学生インターンが“元医大生・吉岡秀人”に聞いてみた~ 

医師としてのキャリアを見極めるにあたって、国際協力の道へ進む上で経済的な心配はなかったかを尋ねました。
これに対して、先生は、自分は患者から信頼・支持される医師になりたかったとした上で、経済的な安心ではなく医療技術の習得だけを求めてきたと話してくださいました。

自分が本当に心の底からほしいものがあったら悩まない。
本当にほしいものをつべこべ言わずに手に入れたいと思わない限りは、医者としての能力はやっぱり人並みにしかならない。

また、世界情勢が大きく変わる今、若い医学生に伝えたいことを伺うと、

大学や組織、国に依存するのではなくて自分の足で立って行く。
本質的な損得で動けるようになる。たとえば自分も、世の中も、豊かにするっていうものを選ぶのはどういう方向かということをわかるようになっていく。

と、自立することで自らが決定権をもち、将来を選択していくことが必要だと示してもらいました。

振り返り

インターンとして参加するまで、国際的な医療支援活動は関心を持ちつつも縁遠い分野でした。
しかし、今回学生インターンとして関わったことは、私に変化をもたらしました。
ジャパンハートや国際協力についてさらに知り、自分に何ができるのか、考えるようになりました。背景には職員皆さんの熱意や細やかな対応がありました。
これから学び取った知識を大学に持って帰って、周りの学生と共有します。医学生として知識や技術の習得について、いっそう努力を重ねながら医師を目指したいという思いを強くした1カ月でした。

末筆ですが、この間、ジャパンハートの皆様には大変お世話になりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

東京事務局 広報・ファンドレイジング部
短期学生インターン 平井貴大

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国内 学生インターン

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