本活動レポートは、Japan Heartのプロジェクトのひとつ 小児がんと向き合う子どもたちの応援団「スマイルスマイルプロジェクト」よりお届けします。
ジャパンハートの国内事業「スマイルスマイルプロジェクト」から、看護学生として看護師を目指しながらSSPサポーターとしてこの活動を支えている田中優希さんがキッザニア東京のイベントで出会った男の子との関わりで感じた思いをレポートしてくださいました。
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私が今回付き添いをさせていただいたA君は、初めてのキッザニアでした。
会った瞬間からずっとニコニコしていて、とってもかわいらしく、A君の笑顔を見て私も自然と緊張が解け、一緒に過ごせる時間がとても楽しみになりました。
最初に向かったのは、地下鉄の運転士さんです。
電車が大好きなAくんは、本物そっくりのセットに、大興奮。
お兄さんのお話を真剣に聞き、シミュレーターで運転に挑戦。
キラキラした目で本当に楽しそうにしている姿を見て、胸がいっぱいになり、今日はA君が思いっきり楽しめるようにサポートするぞ!という気持ちがより高まりました。
そのあとも、ゲームクリエイターやお菓子工場、外科医のお仕事など、たくさんお仕事ができ、みんなとても満足していました!
私自身、小学生の頃に何度もキッザニアに行き、家族で行った楽しい場所の一つとして、今でも深く心に残っています。その場所に、今度は看護学生としてボランティアという立場で戻ってこられたことは、非常に貴重で意味のある経験になりました。
今回の活動では、治療と向き合う子どもたちが、思いきり笑い、目を輝かせて過ごす姿を間近で見ることができました。
一見とても元気に見えるその姿の裏には、きっと想像をはるかに超えるようなつらい治療や入院生活があり、そしてそれを支えてこられたご家族の努力があったことを思うと、胸がいっぱいになりました。
かつて私にとって楽しい思い出の場所だったキッザニアが、病気と向き合ってきた子どもたちとそのご家族にとっても「大切な家族の思い出」として残る、そんな場面に関わらせていただけたことに、深い喜びを感じました。
活動の中で、A君のお父様が、「何年か経ったとき、この子がこんなに自分のことを思ってくれている人がいたんだということが分かってくれたら」とおっしゃっていたことが、非常に印象に残っています。
入院中の苦しい経験は、子どもにとってもご家族にとっても、言葉にできないほど大変なことだったはずです。しかし、誰かが見守っていたこと、共に歩んできた人がいたことを、いつか感じられたらと思うと同時に、私自身がこのように頑張ってきた子どもたちやご家族と関わる経験をさせていただけたことに感謝の気持ちが沸いてきました。
私事ですが、看護師を目指す中で迷いや不安を感じることが何度もありました。
しかし、今回の活動を通して、「誰かのために頑張れる自分でいたい」という気持ちを思い出すことができました。もう少ししたら看護師としてこのプロジェクトに恩返しができるよう、頑張ります。
サポーターとしてA君ファミリーと過ごした時間は、何にも代え難い宝物になりました。
今回参加してくださったすべての子どもたちとご家族の皆様、関わってくださったスタッフ・サポーターの皆さま、そしてA君ファミリー、本当にありがとうございました。
SSPサポーター 田中優希
▼お出かけの様子はスマイルスマイルプロジェクトホームページの活動レポートより、ぜひご覧ください。
https://smilesmileproject.org/2025-6-10/
▼プロジェクトの詳細はこちらから
小児がんと向き合う子どもたちの応援団 | SmileSmilePROJECT
本プロジェクトでは小児がんと向き合うお子さんとそのご家族が思い出の場所で笑顔で過ごし、かけがえのない時間をつくっていただけるよう支援をしています。