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【令和6年能登半島地震】 “1人になるのが怖い” 求められる「心の支援」

up 2024.01.13

避難生活が2週間近くになる中、ジャパンハートの医療者に対して不安な胸の内を打ち明けてくださる方が増えています。

連日、各避難所にも広域避難の案内が届いていますが、慣れ親しんだ土地を離れるかどうか、難しい判断を迫られている被災者の皆さんの心に寄り添う支援が求められていると感じています。

各避難所とも100人超の避難者

ジャパンハートは発災翌日の1月2日に看護師2名を含む医療チームを現地に派遣し、翌3日夜からは能登町の松波中学校の避難所で医療支援活動を開始しました。その後、現地調査や関係機関からの要請等を受けて活動場所を拡大すると同時に人員を増強し、現在は輪島市2カ所、能登町1カ所の計3カ所の避難所に医療チームを常駐させて支援活動にあたっています。

地震発生から2週間近くが経つ中で、各避難所とも避難者数は減少傾向にありますが、それでも依然として最も少ない場所でも約130人の方々が避難生活を送っています。

石川県内外の自治体による給水車やトイレトレーラーの設置、自衛隊による入浴支援などで生活環境も改善しつつあり、また、関係機関からの医療者の応援もいただいています。一方で避難所では発熱や胃腸炎などの体調不良を訴える方が相次いでいて、衛生管理や高齢者の介助が依然として深刻な課題です。

求められる“心の支援”

また、避難生活が長引く中でジャパンハートの医療者に対して不安な胸の内を打ち明けて下さる方が増えています。「1人になるのが怖い」と話していた避難者の方もいました。

ジャパンハートが活動する各避難所にも連日、広域避難の案内が届いていますが、1人ひとりが異なる事情を抱える中で慣れ親しんだ土地を離れるかどうかという判断は難しく、被災者の皆さんの心に寄り添う支援が求められていると感じています。

目の前に支援を必要とする方がいる限り、ジャパンハートは私たちにできる支援の在り方を考え、活動を続けていきます。

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ジャパンハートの国際緊急救援(iER)

ジャパンハートの国際緊急救援iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施

今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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