活動レポート

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課外授業・STEAM教育① Deep Dive!世界の文学

up 2023.06.08

2022年下半期、Dream Trainでは第一生命ミャンマー様のご支援の下、様々な課外授業・STEAM教育を提供することができました。
今回は昨年8月14日・21日に開催された、世界の文学を読み解く「Deep Dive!世界の文学」の様子をご紹介します。
この講座の講師は、ヤンゴンでIT/STEAM教育を提供するKids Laboのヤミン先生が務め、11歳から13歳の7名の子どもたちが参加しました。

「Deep Dive!世界の文学」は、世界的な有名な文学作品に触れ、歴史や理論、批判的な精神について学ぶ目的で開催されました。
題材となったのは、以下の二つの作品です。

◆オズの魔法使い(Lyman Frank baum)
1900年、アメリカ合衆国

◆動物農場(ラフマン・フランク・ボーム)
1945年、イギリス

参加した子どもたちは、この二本の映像作品を鑑賞してから講座に挑みました。
映像作品を見た後は「おもしろかった」「可哀想だった」といった感想が聞かれましたが、講座にてこれらの作品が描かれた背景や印象的な台詞から物語を読み直すことで、子どもたちの持つ物語への印象も大きく変化していきました。

講座後の子どもたちの感想の一部を抜粋してご紹介します。

オズの魔法使い

私はこのお話が好きです。なぜなら、このお話から、私が知らなかったことを理解することができたからです。自分が欲しているものが、実は自分の中にあると分からないときや、何をどうすればいいか分からないときに、この話を読んで、目標までどのように辿り着けるのかがわかってきました。

私は天使のようになりたいです。なぜなら、天使は優しいからです。天使のように優しい人になりたいです。この世の中に魔女のような悪い人がおらず、天使のような良い人だけいれば、平和になるだろうと思いました。

女の子には、友だちが3人いました。私はライオンのことが最も好きです。ライオンは、自分が勇ましいことを自分で知りませんでした。ライオンは、自分が勇ましことを知りました。

私はこのお話が好きです。理解していないことがたくさんありましたが、先生の講座を受けて分かったことが増えました。

動物農場

このお話を読んで、良いリーダーになることだけではなく、良い弟子になることも大切だと学びました。

このお話からは、自分本位なことや、自分のことだけを考えることは良くないと分かります。他人のことを批判せずに、自分で正しいかどうかを考えさないといけません。

先生が説明してくれたことは、とても良かったです。私は、最初は話が理解できませんでしたが、講座の後には分かりました。白い豚は、とても話し方が正しいです。仕事もきちんと行います。ほかの動物たちに食料を与えます。悪い豚とは違います。なぜなら、白い豚は自分のためだけではなく、みんなのことを考えているからです。白い豚は怖がらずに、人間たちと戦いました。

このお話から、色々なことを勉強しました。心を綺麗にしなければならないことが分かりました。白い豚のように、他者のことを考えなければなりません。

二作品とも、自らの心に問いかけることのできる味わい深い物語でした。
特に「動物農場」は、二匹の豚がリーダーとなり、動物を虐げてきた農場主を相手に革命を起こし理想郷を作ろうとするが、皮肉なことに最後には豚自身が独裁者のようになっていく過程を描いたお話です。変化の激しい時代にこの物語の深みに触れた子どもたちは、言語化できないような後味や気持ちも味わったのではないかと思います。

新たな読書の楽しみ方や視点を得られた体験でした。
第一生命ミャンマーの皆様、講師を務めてくださったKids Labo様、ありがとうございました。

子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!

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