活動レポート

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教育の届かない地に住む子どもたち。

up 2020.01.11

養育施設Dream Trainでは、 公立学校の進級進学試験が終わる4月・5月に新しい子どもたちの受け入れを行います。

今年も教育の届かない地域に住む子どもたちにリーチするため、受け入れ候補地である以下4つの地域の調査を開始しました。

1. タイ・ラオスとの国境にあるシャン州チャイントン
2. ジャパンハートの活動地であるワッチェ慈善病院があるザガイン管区
3. 2008年にサイクロン・ナルギスにより深刻な被害を受けたエーヤワディ地方域
4. 国内紛争により避難民が発生しているカチン州

教育の届かない地に住む子どもたち
(各地の入所希望家庭を訪問するスタッフ)

Dream Trainに子どもたちを迎え入れるまでには、様々なステップを踏まなければなりません。
まずは、各地域のローカルスタッフ・ボランティアさんはもちろん、各地の社会福祉省からの情報収集を行います。
その後、実際に施設スタッフが現地に赴き、子どもたちを取り巻く環境を確認し受け入れについて精査をしていきます。
施設として子どもの受け入れを決定した後、保護者・本人に最終確認を行い、社会福祉省・村長・学校など様々な人や機関の合意を得て、やっと受け入れ準備が完了します。

シャン州チャイントン訪問

昨年12月、私たちはとある村の僧院を訪れました。
この僧院は決して裕福なわけではありませんが、両親を亡くした子どもたちや片親しかいない子どもたちを養育する児童養護施設の役割も担っています。
まさに貧しい子どもたちとその親類にとって “駆け込み寺” です。

教育の届かない地に住む子どもたち
(村で暮らす子どもたちとその家族)

僧院で保護された子どもたちは、併設される寺子屋に通うことができます。
しかし、その寺子屋で教えられるのは小学校レベルまで….
どんなに勉強をしたいと願っても、どんな夢を持っていても、大学はもとより中学校に進学することすらできません。

子どもたちに教育の機会を

Dream Trainでは、昨年はじめて2名の子どもたちが大学卒業試験に合格しました。
学業を通じて学ぶ楽しさを知った子どもたちの数や、自ら選んだ職種に就き、水を得た魚のように活躍する子どもたちの数が増えるのに比例し、もっと多くの子どもたちに “夢を実現するためのスキルを身につける機会” を与えたいという想いが強くなります。

私たちは、短期間でたくさんの子どもたちを養育することはできません。
しかし、Dream Trainで進級・進学・社会体験・職業訓練・就職のチャンスを得た子どもたちが、この国に正の連鎖を起こしていくと信じて、また今年も30名を越える子どもたちの人生を引き受けます。

皆さま、どうか一緒に子どもたちの成長を温かく見守ってください。

新たな子どもたちの入所後(2020年4月・5月予定)、里親としてDream Trainをご支援くださる方を募集しています。

興味をもたれた方は、お気軽にお問い合わせください。
https://www.japanheart.org/donate/foster-parent/myanmar/

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