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【RIKAjob】【長崎県対馬病院より】地域医療の魅力~離島での訪問看護に関わって~

up 2025.09.17

本活動レポートは、Japan Heartのプロジェクトのひとつ RITOU(離島・へき地)、IRYO(医療)、KANGOSHI(看護師)支援サイト「RIKAjob」よりお届けします。RIKAjob サイトはこちら

今回は長崎県対馬病院よりお届け。
島は大きく、生活に不自由なく過ごすことができる対馬。
働く看護師さんたちは島での観光だけでなく、船で韓国に遊びに行くなど貴重な経験ができる島です。
そんな島で訪問看護を経験した看護師さんからのレポートです。
ぜひご覧ください。

【RIKAjob】【長崎県対馬病院より】地域医療の魅力~離島での訪問看護に関わって~

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私は長崎県対馬病院で6ヶ月を過ごしました。
病棟配属となり、仕事にも生活にも慣れるまでに3ヶ月ほどかかり大変でしたが、分からないことを気軽に聞くことができる環境があり、こちらを気にかけてくれたからこそ乗り越えられたのかなと感じます。

対馬病院では、訪問看護に関わる機会をいただきました。
病院には訪問看護ステーションが隣接されています。
私は6ヶ月のうち、1ヶ月間を訪問看護で働かせていただきました。

病棟に慣れた頃に訪問看護を見ることで、病棟での在宅支援の視点や訪問看護をみて生活背景を知ることでの関わり方を具体的に考えられるようになったと思います。
病棟で関わった患者さんや家族が退院し、在宅での生活の現状を知ることで、病棟から在宅への継続した医療を学べる事がとても魅力的でした。

【RIKAjob】【長崎県対馬病院より】地域医療の魅力~離島での訪問看護に関わって~

今回は、実際に訪問看護中に今でも印象に残っているエピソードをご紹介します。

A氏はパーキンソン病で在宅にて療養していた 80歳代の男性です。
仙骨部の褥瘡形成にて入院し、胃瘻造設も行いました。
在宅へ退院の方針となり、胃瘻造設と褥瘡処置の指導を実施し退院されました。

入院中は傾眠傾向であったA氏でしたが、退院後に調子のよい時にはベッドサイドで端座位になり、お手玉やボールでキャッチボールをしたり、元々機械をいじるのが好きだった経緯があり、知恵の輪でリハビリをしたりしました。

入院中には見られなかった活き活きとしていた笑顔が今でも忘れられません。

帰省していた息子さんともキャッチボールをしている姿も見ることができて家族と過ごす時間の温かさか感じました。

元々訪問看護が導入されていましたが、妻と2人暮らしということもあり、在宅へ退院された後に新しく胃瘻の管理や栄養剤の注入、褥瘡処置を覚えて続けることは本当に大変でありサポート体制が必要だと思いました。
だからこそ、病棟看護師から訪問看護師への情報共有、ケアマネやMSWとの連携が、継続した看護を行う上で重要視されているんだなということが、実際に見て感じる事ができました。

家族に寄り添い、患者と寄り添い、時間をかけながら生活と医療を支えていくその姿勢に、「できない」よりも「できる可能性や方法を模索する」
今回の経験が、私の看護師の在り方や大切にしたいことに繋がったと思います。

対馬で働き、この訪問看護と出会えたことは、看護師として何よりの財産となり、何十年後と振り返っても思い出す出来事と思います。

不安は大きかったですが、参加してみて見えてくる景色や学べることが多くあります。
もし、迷っている方がいたらぜひ一歩を踏み出してみてください。

【RIKAjob】【長崎県対馬病院より】地域医療の魅力~離島での訪問看護に関わって~

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ジャパンハートでは、医療の届きにくい地域に看護師を派遣し、地域と共に歩む医療支援を続けています。
今後も、ひとりでも多くの看護師が安心して現場に向かえるよう、ぜひ応援をお願いいたします。

▼プロジェクトの詳細はこちらから
RITOU(離島・へき地)、IRYO(医療)、KANGOSHI(看護師)支援サイト
離島医療といえば沖縄を思い浮かべるかもしれませんが、日本には奄美や長崎などにもたくさんの離島があります。あなたの人生のほんのひと時、へき地離島で働くことが「支援」になる。それがRIKAjobの提案です。

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