鈴木 知美(すずき ともみ)

鈴木 知美(すずき ともみ)

グローバル人材育成事業部 教育プログラム長 / 看護師

趣味  おいしいごはんとそれに合うお酒を飲むこと 海をみること


まずは自己紹介をお願いします。

ジャパンハートグローバル人材育成事業部の看護師の鈴木知美です。
私は2000年から看護師をしていまして、最初は横浜市内にある病院で働いた後に、一度アメリカに留学をして、2015年にジャパンハートの看護師長期研修に参加し、ミャンマー、カンボジア、そして長崎県の離島で活動しました。その後は、2018年からカンボジアのジャパンハート子ども医療センターで看護師長、スタッフとして働いて、2022年4月からグローバル人材育成事業部として活動しています。

スタッフインタビュー ジャパンハート鈴木

鈴木さんが従事されている、グローバル人材育成事業について詳しく教えていただけますか?

グローバル人材育成事業部では、国内僻地や離島に災害地、また、海外でグローバルに活躍したいと考えている看護師さんや助産師さんにプログラムを提供しています。このプログラムは『グローバル看護師/助産師/人材開発/実践コース』というもので、エビデンスに基づいた看護師実践能力と、広い価値観、豊かなホスピタリティ、高い柔軟性を兼ね備えた看護師、助産師の能力開発を行い、看護師、助産師自身とそのケアを受けた患者さんや家族が利益を得られるような社会を実現したいというビジョンがあります。そのためには、看護師や助産師が持っている能力を最大限に発揮できる必要があるということで、そのサポートをするためにこのグローバル人材育成事業があります。

鈴木さんが看護師を目指したきっかけを教えていただけますか?

私が看護師を目指したきっかけは、小学生とか中学生の時に、アメリカのアーティストが凄く好きになって、その方々が行っているチャリティ活動に興味を持ったことです。その時はまだ全然海外とかに興味がなかったのですけれども、初めて日本以外の国のことについて知るきっかけがあって、貧しい国があるということを知って、看護師としてそういった国で働いてみたいって思ったのが看護師を目指したきっかけです。

当時のジャパンハート国際看護師研修に参加したきっかけは何だったのでしょうか?

もともと海外で働ける看護師になりたいという風に思って看護師になったのですが、看護師になってからは、どうして自分が看護師になろうと思ったかという最初のきっかけを忘れていて、7年目か8年目ぐらいで自分の今後の看護師としてのキャリアを考えたときに、自分がどうして看護師になりたいと思ったのかを思い出したんですね。それで国際看護師とか海外で働くためにはというのをインターネットで検索しているうちに、ジャパンハートの長期国際看護師研修というのがあるというのを見つけました。海外で長く生活することには不安がありましたし、虫が嫌いとか、暑いところが大丈夫かなとか、そういった不安もあったので、まずはこの研修に参加することで、自分の課題とも向き合いながらそういう自分の不安も軽減できるかなと思って参加を決めました。

スタッフインタビュー ジャパンハート鈴木

研修参加後、心境に変化はあったのでしょうか?

海外に行く前と海外に行った後では、海外に行く前に自分がどういう気持ちだったかというのを忘れてしまうぐらいの心境の変化があったかなと思います。やっぱり一番は、本当に小さい世界でしか知らなかった文化の違いとか価値観とか、物や人が十分ではないところでも多くの助けを必要としている人達がいて、そこで私たちがどれだけ力を発揮できるかとか、あとはそのために自分がどれだけ知識とか技術が不足しているかというのに気づかされました。あとは、自分の中にすごくガチガチに固められた固定概念があって、「これがないとこれができない」とか、「これをやるためにはこれが必要だ」という考えがあったのですが、その価値観とか固定概念から解放されたのがすごく良かったなと思っています。また、当たり前のことが当たり前じゃないっていうことに気づかされたので、日本に帰ってからはより色んなことに感謝しながら仕事ができるようになりました。

日本とカンボジアで活躍された鈴木さんを後輩人材の育成に導いたものは何なのでしょうか?

看護師の仕事が凄く大好きで、辛いこととか大変なことも含めていつも楽しいと思って仕事をしていたのですが、やっぱり日本の現場に行くとすごく忙しかったりとか、精神的にも身体的にも潰されてしまいそうな看護師をたくさん見てきたりして、そういう人たちに少しでも自信を持って看護ができるようになって欲しいなっていう、個人的な勝手な考えかもしれないんですけど、そういう思いがありました。忙しさの中とか、どうしてもシステムの問題とか、日本っていう国の独特な文化の背景とかも色々あるのかもしれないのですが、看護師が持っている能力が発揮しきれていないなとか、看護師とか助産師の地位そのものが日本だと中々他の国に比べたら高くなくて、そういう意味で色んなチャンスがあるのにそれを生かし切れていないなっていうのを日々感じています。そういう時にジャパンハートの活動の場所っていうのが、看護師が持つ能力が存分に発揮できるし、それを発揮しないと中々患者さんと向き合うことができないような現場が多いので、そういったところで()から人材育成ができるというところに魅力を感じました。また、私もまだまだ現場が大好きで、看護師として働きたいのですけれども、一緒に働く看護師さんが少しでも生き生きとして、どこに行ってもそのように働ける看護師さんが日本の中でも増えていけばいいなと思って人材育成に関わっています。

人材育成の立場で、難しいと感じることを教えてください。

難しいことは常にあって、私も常に勉強しながら考えているところなのですが、一番はマインドづくりというか、モチベーションを高く保ち続けてもらうことがすごく大変だなと思っています。医療の現場に行くと、大変なこととか辛いこととか、あとはやっぱり、患者さんが相手になるので、感情的になってしまうこともあります。その中で、自分がどういう看護師・助産師になりたいかとかを、モチベーションをずっと保ち続けて、目標からぶれずに成長し続けるってすごく難しいことだと思っていて、私自身もそうなんですけど、なのでそういうところをサポートしていくっていうのを大事にはしているのですが、難しさを感じています。

ジャパンハートのグローバル人材育成としては、コロナの影響もすごく大きいと思うんですけれども、海外に興味を持つ人が減ってきてしまっていて、人との関わりとか、今コロナで病院の中でも制限とかがある中で、何か自分のことのために時間を使ったり、自分の成長のためにお金を使ったりっていうことを考える余裕が無い人たちが多くて、それは全然悪い意味ではないんですけれども、そういうところで、結局はモチベーションだとは思うのですけれども、関わっていくことが難しいなと感じることはあります。

グローバルに活躍したいと考える日本の医療者に対する課題についてどのようにお考えですか?

日本で看護師、助産師としてキャリアを積みたいと考えている時に、自分が所属した病院や病棟でキャリアを積んでいくというのがスタンダードなのですけれども、例えばジャパンハートを通して海外で活動したとか、そういうのは日本でのキャリアとして認めてもらえないんですね。履歴書には書けるのですけれども、そこは経験として計算してくれないとか、そういったシステムの問題はすごく大きいなと思っています。あとはやっぱり海外に行きたいと思っても、ちょうど行きたいと思っている時期と、病院として必要とされる時期、中堅とかから以上になると思うんですけど、そこが被っているので、なかなかその病院が辞められないとか、逆に海外で活動して帰ってきてもそこで得たものを活かすチャンスがないとか、そういった問題はすごくあるなと思っています。

あとは、どうしてもまだ日本だと、海外で活動するというのは、NPOとかボランティアベースのことが多いと思うんですけれども、そうなると経済面やライフプランとのバランスというところで、まだまだ日本は医療者が海外で活躍するっていうのにかなり本人に頼るところ、本人のモチベーションにとにかく頼るところがあります。つまりは働いている人の自己犠牲に助けられるところが多いので、そこがちょっと難しいかなと思っています。

スタッフインタビュー ジャパンハート鈴木

最後に、鈴木さんの「ここにいる理由」を教えてください。

私は本当に看護師という職業って凄く特別なものだと思っていて、自分はこの職業を嫌いになったことが1回もないですし、本当に大好きなんですね。やっぱりそれを1人でも多くの人に伝えたいと思っているし、看護師とか助産師として医療現場で凄く辛い思いをしている人とか、少し現場から離れてまた戻りたいと思っている人とかもいると思うんですけど、そういう人達が自信を持って、自分の職業に誇りをもって、現場で活躍してくれたらいいなという理想があります。そのためにジャパンハートという場所で人材育成を通して、そういう人達が1人でも多く、グローバル人材育成部から輩出されればいいなと思っていますし、そういう人たちが日本で活躍しているのを見ていきたいなと思っていて、それができる自己実現の場というのがジャパンハートの場所なのかなと私としては思っています。

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