活動レポート

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「ボクラはみんな生きている。in Dream Train」 Dream Train看護師 太江田(11月1日活動終了)
up 2018.11.19

思春期を迎えたあなたたち
Dream Trainが開設されてはや8年、その頃6歳や8歳だった子どもたちはもう14歳や16歳になっている。
男の子は声変わりし、体つきは筋肉質になった。

女の子に興味深々で、通っている学校のクラスの女の子にLove Letterを書き、「好きです」と告白する。(告白の日、看護師室のウィンドウミラーでヘアスタイルをカッコよく決め、「ヨシッッ!!」と気合を入れて学校に行く。)

また、日本の思春期の男の子同様、様々なものに興味を持つ。
女の子は女性らしい体つきになり、好きな男の子の前で恥じらう。
もちろん男女とも反抗期の真っ只中でもあり、ときにイライラを施設の先生にぶつける。
聞こえないように口答えしたり文句を言ったりプイっと部屋を出て行ってしまったり・・。

7年前、私が初めてDream Trainに来た時に対面した小さな子どもたちは本当に可愛いかった。
この子たちは天使か?!ここは天国か!?と鼻の下を伸ばしたことを思い出す。
今では「オバァちゃん」「お菓子おごってぇ」と太い声で男の子たちが笑う。

でも、そりゃそうだ・・それでいいんだ・・
思春期だもの、アイデンティティを確立中なんだもの。
反抗する彼らは、体の成長に心が伴わず時に苦しんでいるときだってきっとあるにちがいない。
彼らはDream Trainのマスコットではない。アイドルでもない。立派な人格を持った人間だ。
間違えたっていい。ときに理由があって大人に反抗してみたっていい。
大人を踏み台にして、安心して成長していってほしいと思う。

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー里親ドリームトレイン

思春期のあなたたちの心を感じたい
きっかけは「今の生活は面白くありません。話を聞いてもらえないから。」と数人の子どもが私に話したこと。
日本人の私たちは通訳を通してでしか、彼らから悩みや希望の詳細を聞くことは難しい。
簡単な話は聞けるが、込み入った話はできない。
いつも悔しい思いをしていた。
どんな話を聞いて欲しいんだろう?
そーだ!あなたたちの「生の声」を聞く方法があるではないか!
アンケートを取ろう。
簡単な大雑把な、ルールに全く則っていないアンケートをとった。
子どもたちは驚くほど真剣に取り組んでくれた。
嬉しそうに、楽しそうに、そして時には寂しそうに。
おそらくこんな質問を大人から受けるのは初めてだったからなのか?
「もっと聞いて欲しい」「他に聞くことはないの?」
たくさんの子らが言った。

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー里親ドリームトレイン

アンケートを終えてみると・・・
吉岡創始者への憧れや尊敬の念は予想通りだった。
離れていても、ちゃんと自分たちを慈しんでくれる大人の背中を見ている。
そして、私が思っている以上に何倍も彼らは大人だということを実感した。
日本の思春期の子どもら同様、素朴に素直に成長しているとも思った。
また、「彼らの生活や気持ちなど、何もわかっていなかったな」と気づかされた。

彼らは子どもでもあり、同時に大人でもある。
彼らに対してついつい「かわいい」と言ってしまうし、いつもそう思っている。
幸せであってほしいという私の一方的な願いから、いつも彼らに笑顔を求めていた。
でもアンケート後、「かわいい」彼らであることを望んでいる自分を反省した。
「かわいい」を押し付けていなかっただろうか?
あなたたちを一人の「人」としてちゃんと尊重していただろうか?
あなたたちの成長にちゃんと目を向けて対応できていただろうか?
きっと笑いたくないときもあっただろう。
そういえば子どもたちによく言われていた言葉。「ゆうこさんは何もわかっていない」
そう、少なくとも彼らは悪いことも予想もしなかった想いをたくさん持っていた。
実際何もわかっていなかった。

紛れもなくあなたたちは「ここで」生きている。ひとりひとり生きている。
ご飯を食べ、トイレに行き、笑って怒ってときには泣いている。
いろんな出来事が毎日起こっている。

そして、ふだん全然気づかなかった。
あなたたちがしっかりと将来を考え、こころざしを高く持っていたなんて。
こんなにしっかり夢を持って「ここで」頑張っていたなんて。

あなたたちにはちゃんと「自分で考える力」がある。
過酷な環境の中、よくぞここまで成長してくれました。
これからは、あなたたちにたくさんのことを相談しようと思います。

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世界の最貧国であり、高いインフレ率を持つミャンマー。
GDPは67.28USドルで世界ランク第71位
(ちなみに日本は4873.20USドルで世界ランク第3位)
貧困率は東南アジアのTOPをいく
若年者失業率15〜24歳で9.6%(日本は4.7%)

数値が表すミャンマーはいろいろな面で過酷だ。
だが、彼らは何もあきらめていない。
きっと、劣悪な環境に果敢に挑んでいく力をこれからも彼らは自ら蓄えていくのだろう。
可能性は無限大。
この子たちが創っていくミャンマーの将来が楽しみだ。

DreamTrain 看護師 太江田 裕子

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー里親ドリームトレイン

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