国内外の現場で医療の最前線に立ち続けてきた西津錬医師。カンボジアでのボランティア活動、日本のへき地医療を通して感じたこと、学んだこと、そして今もなお心に抱く「医師としての原点」とは何か ー。西津医師のこれまでの歩みと、患者に向き合う真摯な思いをご紹介します。
~医師・西津錬interview~
ジャパンハートでの活動内容について
2019年7月から約9か月間、ジャパンハートこども医療センターで外科医師として勤務を行なっていました。
2020年4月に帰国し、医師として幅広い診療技術を身につけるため3年間日本のへき地医療に従事し、現在は再度外科医として北海道の道東地区で勤務しています。
ジャパンハートの海外活動に参加しようと思った理由は?
先進国と途上国との医療格差に興味があったことと、短期ボランティアに参加しスタッフの方々がやりがいをもって働かれているのを見て、自分もここで頑張ってみたいと思うようになりました。
途上国の現場での経験が、今の国内での医療現場で活かされていると思う/思ったことは?
日本では出会うことのないような外傷や膿瘍、外科疾患の患者を多く経験し、自分の外科として、医師としての経験の浅さを思い知らされました。
海外での医療と日本のへき地医療に共通していることもあり、さまざまな知識を身につけるためのバックグラウンドを得ることができたと思っています。
ジャパンハートでの経験があったからこそ、広い視点で患者さんへ接することができました。
海外に行った前と後で変わった、ご自身の考えや課題意識があればお聞かせください。
日本でできていたと思っていたことが、カンボジアの場ではできないことが多かったことから、自分一人で責任を持ってできるレベルにはまだまだ達していないということを実感しました。
今は日本でもカンボジアに行った時にできるよう、修練することを心がけています。
また神白先生をはじめ、2年以上長期でいらっしゃる先生方との覚悟の差というか、そのあたりでも自分の未熟さを感じました。
今回のACジャパン広告キャンペーンのテーマは”つながっている”です。ご自身にとって、医療において途上国と日本とで”つながっている”と思うものはありますか?
患者さんを救いたい、病気で笑顔を無くす人を一人でも減らしたいという気持ちです。
▼2024年よりACジャパン支援キャンペーンがスタート
ナレーションに江口洋介氏 ―東南アジアでの活動と日本の医療の「つながり」を描く―
https://www.japanheart.org/topics/press-release/240701_acjapan_newad_japanheart.html